2017年3月 3日 (金)

ちらし寿司を食べよう

ひな祭りなので、今夜は自宅でちらし寿司を作った。ひな祭りにちらし寿司を食べる風習の由来は諸説あってこれだというものはないらしいのだけど、それはそうとして、ちらし寿司を食べる機会は多い。うどんほどの自覚はないのだけど、きっと好物なのだろうと思う。

Sushi 

「握り」といえば全国どこで食べても同じスタイルであるのに対し、「バラちらし」「吹き寄せちらし」「よろずちらし」など全国各地、あるいは個々の店によって種々様々なバリエーションが存在するちらし寿司は、ある意味で寿司店のアイデンティティーのひとつであるに違いない。

「ちらしは握りより格下」と蔑み、あたかもダートグレードレースにおける地方馬の如くハナから相手にしないという態度を取る人も中にはいる。だが、ちらしは「シャリを食わせる」と言われるだけあって、ちゃんとした店なら特別仕様のシャリを作るし、ネタの味がシャリに広く深く浸透するよう、ネタにも工夫を凝らしたひと手間をかけるものである。ちらし寿司に代わって強調しておくが、決して格下などではない。

「ちらし寿司」というのはシャリの上に様々なネタを散らした寿司の総称で、「ばら寿司」は「ちらし」とほぼ同じだが、食べる前にシャリとネタをよく混ぜる(ばらす)ものを指すそうだ。西日本では、家庭で作るのは「ばら寿司」で、店で供されるものを「ちらし寿司」と使い分けたりするが、そう聞けばそれも頷けるものがある。

ところで、私は江戸前のいわゆる「生ちらし寿司」というものを好んで食べることはない。シャリの上に大きなネタの切り身がただズラズラと並べてあるのが苦手なのである。刺身でご飯を食べたいなら刺身定食を頼めば良いのだし、酢飯にこだわるなら握ってもらえば良いと思ってしまう。

シイタケのみじん切りを混ぜ込んだシャリに金糸卵を敷き、きゅうり、エビおぼろ、酢ジメした小肌や春子、蛸の桜煮、そして焼き穴子といった具材を彩りよく飾ったもの。これぞ「散らし」であろう。本来、寿司の美味さというのは、混ぜたり、押したり、締めたりするところから生まれるのであるから、敷き布団(シャリ)の上に掛け布団(切り身)を敷き詰めるだけでは足りない。

ひな祭りになぜちらし寿司を食べるのかは分からぬ私だが、個人的に花見に合う料理といえばちらし寿司がナンバーワンだと思っている。煮切った赤ワインを混ぜて、桜色のシャリに仕上げると見た目も楽しい。今週は弥生賞。桜の開花も、もう間近だ。

 

***** 2017/03/03 *****

 

 

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2017年2月28日 (火)

博多から小倉へ

先月、皇居の脇に竣工したばかりの大手町パークビルディング。

Buil 

その地下に広がる商業エリア「よいまち」がグランドオープンとなり、物見遊山で足を運んでみると、「うどん」と書かれた巨大な提灯が目に飛び込んできた。

Chochin 

『二○加屋長介』。一見読みづらいその店名は「にわかやちょうすけ」と読む。博多の方はご存じであろう。彼の地で大人気のうどん居酒屋。昨年秋に中目黒店がオープンした時は一部のうどん愛好者の間で、「ついに東京上陸!」と話題になったこともまだ記憶に新しい。その勢いは留まるところを知らず、ついに東京のど真ん中、大手町1丁目1番地1号にまで勢力を広げてきた。

Hakata 

お店のスタッフがオススメだというゴボ天うどん。赤く写っているのは干しえびの天かすで、テーブルの上に用意されているものを好みで投入することができる。うどんは博多王道のふわふわ、やわやわ。オープン初日ということで、多少の混乱も覚悟していたのだが、そんな心配の必要はなかった。スタッフの皆さんも慣れた感じでテキパキと動いている。夜営業になったら、そうもいかないかもしれないけど。

店を出て腹ごなしに歩く。10分ほどでたどり着いたのは神田小川町の豊前うどんの専門店。その名も『武膳』さん。

「博多うどん」に比べれば、「豊前うどん」はまだまだマイナーな存在かもしれない。発祥は北九州市の小倉南区。独自の製法で作られた麺はモチモチかつツルツル。そののど越しの爽快さたるや半端でない。店のメニューには「讃岐、稲庭に続く第三の麺」と書かれている。たしかにそのどちらとも一線を画すこの麺を前にすれば、あながち大袈裟な表現ではなかろう。

Buzen 

博多から小倉へのうどん巡り。それを東京にいながらして味わえるのだから、良い時代になった。でも現地で食べ歩く楽しさとは比較になるまい。いつの間にか冬の小倉開催も折り返しに差し掛かっている。中山にも行けぬ身とあっては、小倉など夢のまた夢だ。

 

***** 2017/02/28 *****

 

 

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2017年2月26日 (日)

シャッターとスペアリブ

たまには家族を食事に連れ出さないと、家長としての威厳が保てないどころか、家を追い出されかねないので、近所の『シャッターズ』を訪れた。

Shutters1 

ご存じのように、スペアリブとアップルパイ・アラモードで知られた店。ちょっと変わった店の名は、「たくさんの仲間と美味しい料理を囲んで、シャッターを何度も切るような思い出を残して欲しい」との思いから付けられた。すなわち、店舗のシャッターではなく、カメラのシャッターに由来する。

ところで、案外知らぬ人も多いのだが、競馬のゴール写真判定用のカメラにシャッターはない。いわゆる「スリット式」と呼ばれるカメラである。ごく簡単に説明すると、フィルム面の前に縦のスリットを設け、これをゴールラインの延長線上に固定。フィルムを馬の速さに比例して動かすと、決勝線に到達する順に各馬が写る仕組みになっている。

実は大昔の判定用カメラにはシャッターがあった。ゴールの瞬間に秒間数十コマという高速連写が行われていたのである。だが、より正確な判定のために連写速度を速めた分、使用するフィルムが長くなってしまい、現像に時間がかかるようになってしまった。着順確定が遅れるとファンが暴れることもある。なんとか短いフィルムの中に全馬のゴール画像を写し込むことはできないか。試行錯誤の末に生まれた特殊なカメラが、シャッターなしのスリット式カメラだ。

Deadheat 

ところがそれでも限界はある。問題となったのは1983年のオークス。勝ったダイナカールを含む5頭の馬が、ほぼ横一線となってゴールになだれ込んだあのレースである。重なりあった馬のゼッケン、判別できない勝負服や帽子の色、すべてが白黒写真の限界を示していたという。現在のような判定写真のカラー化が実現したのは、それから13年が経過した1996年。ダイナカールの娘エアグルーヴが、オークス母子制覇を達成した年であった。

Shutters2 

ところで、ビールには黒コショウ味のスペアリブがベストマッチだと思うのだが、圧倒的1番人気は醤油味だという。私は醤油味だと白飯が食べたくなってしまう。困ったもんだ―――というほどのことではないですけど。

 

***** 2017/02/26 *****

 

 

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2017年2月19日 (日)

勝つカレーを求めて

共同通信杯当日の東京競馬場。お昼に『はなまるうどん』の行列に並んでいたら、こんなメニューが目に入った。

Hanamaru1 

巷の『はなまる』でこのメニューを見たことはない。競馬場ならではか。ともあれ、食べようと思っていた「鳥天うどん」はやめて、「勝つカレーうどん」に変更。湯がいた麺を丼に移し、『はなまる』自慢のダシを丼に半分ほど注ぎ、鍋からすくったカレーがたっぷりとかけられたのち、やおらトンカツを載せて手渡される。それがこちら。

Hanamaru2 

カレーはいわゆる「家庭のカレー」。ごろっと大ぶりに切られたニンジンやジャガイモが普通に美味しい。カツも意外にしっかりしている。これで600円なら悪くない。

すると珍しいことに、午後の馬券成績がことのほか良かった。ひょっとしたら、「勝つカレー」のご利益かもしれない。それで昨日の東京競馬場でも同じものを食べようと『はなまる』に向かったら、なんと「勝つカレーうどん」はないという。売り切れではない。今日はハナっからやってないというのである。そんなコトってあるのか? 

ないものは仕方ないので、並びの『鳥千』でフライドチキンを購入し、それを持ってスタンド4階の『馬そば深大寺』で牛スジカレーそばを注文。渡された一杯に、フライドチキンを投入してみた。「チキンカツカレーそば」の完成です。

Umasoba 

カレーと温泉たまごの黄身をまとったフライドチキンはことのほか美味しかった。それはそれで発見だが、この日の馬券は散々だった。やはり「勝つカレ―」のカツは、とんかつでなければならないのだろうか。

それで今日は、メモリアルスタンドの『ホテルオークラ』へ。正統派のカツカレーライスを注文。

Okura1 

これで1800円。高い! 高いが、それだけ美味い。なによりとんかつが秀逸。ちゃんと揚げたてで出てくる。とんかつライスで食べてもイケるが、カレーも美味いのでかけなければ損。まあ、カレーかけない人などいないだろうけど。

Okura2 

競馬場内のレストランにはどこにもモニタが設置してあって、客はみんな食事もそっちのけでパドックやレースに見入っているが、ここ『ホテルオークラ』にはモニタがない。食事に集中しろということか。それだけのものを出しているという自負もあるのかもしれない。だが、しっかりと赤ペンとマークカードは常備してある。そこはやはり競馬場。馬券と無縁ではいられない。これもオークラのホスピタリティであろう。客の目には入らない場所にあったけど、こういうのがあると分かるとなぜかホッとする。ちなみに、馬券の方はやっぱりダメでした。

 

***** 2017/02/19 *****

 

 

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2017年2月17日 (金)

肉吸いと南関揚げ

ふと思い立ってオフト後楽園に足を運んでみた。なにせ今日の都心の最高気温は20.6度。桜花賞の陽気である。外を歩くには申し分ない。

Offt 

だが、いざ到着してみると目当てにしていた園田の広域発売はなかった。残念。実は、園田で自分の生産馬が走るので、せめて馬券だけでもと思ってやってきたのである。仕方がなく南関東の馬券を仕入れてとぼとぼ歩いていると、「うどん」と書かれた看板が目に飛び込んできた。春一番に舞い散る花粉から逃げるように入店。

Mise 

メニューを一瞥して驚いた。堂々のトップに据えられたのが「肉吸い」だったからである。

Menu 

大阪の方には説明の必要もあるまいが、東京では馴染みが薄いので敢えて書く。「肉吸い」とは「肉うどん」のうどんの代わりに半熟卵が入ったもの。新喜劇の名物役者・花紀京さんが、二日酔いの頭を抱えたまま行きつけのうどん屋に入り、「肉うどんの、おつゆだけでええ」と注文したのがきっかけで生まれたとされる。

もともと、大阪のうどんはダシが主役。あくまでも麺が主役の東京のうどん店では、あり得ないメニューであろう。とにかく園田の馬券が買えなかった私にとって、せめてもの大阪感を味わう絶好のチャンス。ただし二日酔いではないので、とりあえず「麺入り」を注文した。

運ばれてきた一杯には、美しく透明なダシに牛バラ肉と青ネギがどっさり。その存在感も、そして味も、なるほど麺のそれを軽く凌駕する。美味い。

Udon 

ふとメニューを眺めていると、「南関揚げ」という文字が気になった。

「南関」といえば「南関東」のことであろう。そこを根城にする私でも、そんな揚げの存在は聞いたことがない。

Age 

そこで試しに注文してみると、これが美味いのである。見た目は普通の油揚げ。しかしダシの吸い方が半端ではない。うどんに使われるものより若干甘めのダシで炊かれた揚げはとことんジューシーで、シャリシャリした独特の食感がなんとも言えず癖になる。なんでもこの「南関揚げ」は南関東とは関係なく、熊本県南関町の特産品なんだそうだ。南関の馬券を懐に忍ばせて食べる南関揚げほど美味いものはない。

ちなみに園田で走った生産馬は、見事1着ゴールを果たした。3歳2月での3勝目だから嬉しくないはずはない。だが、桜花賞出走を目指すにはちょいと遅かった。店を出て、吹きすさぶ春一番を浴びながら春の阪神に思いを馳せる。桜花賞出走を夢見て20年。今年もダメだったか……。

 

***** 2017/02/17 *****

 

 

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2017年2月16日 (木)

ゼェーーット!

千葉の牧場までウマを見に行ったついでに、以前から行ってみたかったうどん屋さんに足を運んでみた。

Mise 

それが、大網白里市の「季美の森」という閑静な住宅街に暖簾を掲げている『うどんZ』さん。昔ながらの伝統的な手打ちうどんの製法を重んじ、うどん本来の美味しさを追求している店として、うどん好きの中では知らぬ者はいない―――かどうかは知らないが、名著「はんつ遠藤のうどんマップ」でも「イチ押しのうどん屋8軒」に選ばれたほどだから、やはり一度は行っておかねばなるまい。

しかしそこは外房線大網駅から4キロ。営業時間も正午を挟んだ3時間のみ。なかなか行ける機会はない。こういうチャンスを逃してはならない。

Udon1 

鴨汁うどんのあつもりを注文。そのうどんは、手打ちならではの独特の形状をしている。釜揚げの麺を熱々のつけ汁に付けて食べるから、メチャメチャ熱い。でも、美味しさは伝わってくる。小麦の風味。痛快なのど越し。そして鴨の脂の旨味。なるほど美味い。はんつ遠藤氏がイチ押しするだけのことはある。

Udon2 

それにしても気になるのはこの店名である。「Z」とはいったいどういうことか。暖簾をくぐるまでは、正直キワモノの店かと思った。しかしまったくそんなことはない。むしろ店舗もうどんも正統派。ならば重賞3勝のゴーゴーゼットのように、「最後まで走り抜く」というような意味を込めての命名だろうか。

Gogoz 

―――なんて思ったら、その答えが店内に貼り出されていた。

なんでも「後がないから頑張ろう」という意味を込めて名付けた店名とのこと。ふーむ。そうなるとゴーゴーゼットというよりは、「ももいろクローバーZ」の「Z」に近いニュアンスですかね。まあ、それほど詳しくはないんですけど……。ともあれ、私としては、うどんが美味しければそれで結構です。

 

***** 2017/02/16 *****

 

 

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2017年2月10日 (金)

雨水賞の臼井騎手

船橋3レースのゲート入りが始まると、場内実況アナは「さあ、バジガクサリーレの臼井騎手はこの開催で既に3勝を挙げております」と、わざわざ注目してみせた。開催3勝は立派だが、とりたてて驚くべきことではない。バジガクサリーレの単勝人気も6番人気にとどまっているのに……である。

なんで?

実はこの3レースには「雨水賞」の副題が付いていた。つまり「うすい」繋がりなのではあるまいか。

Usui 

ともあれ雨水賞の臼井騎手は、外枠から好スタートを決め、4角ではいったん先頭に立つという積極果敢なレースぶりを見せた。結果5着も見せ場はじゅうぶん。ダテに今開催で3勝もしていない。よほど好調なのだろう。なにせ昨年は1年間で7勝しかしていないのである。

二十四節季のひとつ「雨水」は実際には来週から始まる。意味合いとしては「雪ではなく雨が降り出す季節」といったところだから、まだちょいと気が早い。事実、今日も船橋競馬場には雪が舞った。まあ、とにかく寒い。寒いから昼食は温かいものにしよう。それで、ぶらっと競馬場を出てみると、こんな文字が目に飛び込んできた。

Yui 

ここは船橋競馬場正門から道路を隔てた反対側に店を構える『結飯(YUIMESHI)』。店の2階は「関東馬匹運輸」さんの事務所という競馬感たっぷりの立地にありながら、一歩店内に足を踏み入れれば、競馬場の真向かいにあることを忘れさせてくれる。なんでもコンセプトは「海の家」なんだそうだ。ただ、あちこちに貼られた格闘技のポスターとモニターに映される釣り番組の組み合わせに、初めてのお客さんは若干混乱するかもしれない。

Kanbai 

タンシチューを注文。スープとサラダとバゲットとコーヒーが付いてくるのだが、これがどれも美味しい。おおぶりのタンは箸で切れるほどやわらかく、コクたっぷりのドミグラスがよく馴染んでいる。冷えた身体の隅々に美味しさが染み渡るこの感じ。タンシチューなんて1年に一度食べるかどうかのメニューだけど、ここで頼んでよかった。

Tangue 

食後のコーヒーを飲みながら、さきほどの雨水賞を勝ったハイパワーゴッドについて確認する。マツリダゴッホの産駒。藤江騎手の手綱。岡林厩舎……。ハテ? 岡林厩舎にこんな馬いたか?

Hujie 

そう思ってよくよく調べてみると、先日亡くなった柿本調教師の管理馬だった。どうりで岡林先生が喜んでいたわけだ。8番人気での激走の背後には、何か特別な力の助けがあったのかもしれない。

 

***** 2017/02/10 *****

 

 

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2017年2月 8日 (水)

びっくりしたなぁ、もぅ

こないだ東京競馬場で中京のレース実況をなんとなく見ていたら、突然実況アナが「びっくりしたなぁ、もぅ!」と叫んだのでひっくり返った。

なんだ? なんだ? 三波伸介さんが実況しているのか?

そんなワケない。だいたい三波伸介さん(先代)は30年以上前に亡くなっている。そんなこと分かってる。

種を明かせば「ビックリシタナモー」という名前の馬がいたんですね。父はタートルボウル。母はサンアディユの妹だから良血と言えなくもない。JRAのサイトでは「馬名意味=びっくりしたな、もう」とあるけど、そのままじゃん! よく審査通ったな。こっちがビックリするわ。

その流れで場内の『はなまるうどん』に向かうと、なにやら見慣れぬメニューが掲げられている。その名も「びっくり鳥天(200円)」。これは頼んでみなければなるまい。

コレ。

Bikkuri 

どの辺がビックリなのか? 大きさではなさそう。なら「味」かと一口。むむ、……違う。美味しいが普通。ごくごく普通。ダシに浸すとちょうど良くなるタイプ。それはそれで嬉しいのだが、びっくりはしない。結局、何がびっくりだか分らぬまま食べ終えてしまった。それ自体がびっくりだわ。

今日は今日とて、船橋で報知グランプリカップ。アサヤケという馬が初めて重賞に挑戦する。知人によれば、それがそれがなかなかの巨漢馬らしい。「きっとビックリするゾ」と彼は言う。

んで、初対面。

Asayake 

んー、普通(笑)

575キロはたしかにデカい。デカいが驚くほどではない。565キロのモンサンカノープスと見た目では同じ。

いや、そもそも、「ビックリ」という情報を先に与えられていては、驚くものも驚けませんよ。件の鳥天にしても然り。余計なひと言が、せっかくのセールスポイントを覆い隠してしまいかねない。

報知グランプリカップは2番人気エンパイアペガサスの逃げ切り勝ち。その逃げを番手から追いかけた1番人気のタイムズアローは、あろうことか勝ち馬から5秒5も離された大差のしんがりに敗れた。これにはさすがにびっくり。それでも「びっくりしたなぁ、もぅ」とまでは叫びませんでしたけどね。なにせ競馬は驚くことばかり。いちいちびっくりしていては、身がもたない。

 

***** 2017/02/08 *****

 

 

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2017年2月 1日 (水)

うどん界のアライバ

セルフのうどん店に行くと、てんぷらのコーナーにおにぎりやいなり寿司が置いてあることが多い。セルフでなくても、ランチサービスにかやくご飯が付いてくるお店もある。実は、以前はこの組み合わせがいまひとつ馴染めなかった。だってうどんを食べに来ているのである。ご飯を食べるだけのお腹のゆとりがあるのなら、うどんを増量したいじゃないですか。

でも、最近都内に増えた博多うどんのお店を食べ歩くうち、私の中で考えが変わった。そのきっかけはこの左端に写っているやつ。

Yokayoka 

そう、かしわめしですね。上は有楽町『よかよか』の、そして下の写真は淡路町『釜善』のかしわめしです。

Kamazen 

博多のうどん店では、うどんとかしわめしはベストタッグらしい。“アライバコンビ”のようなもの。いや、博多なら“本多・今宮コンビ”と言うべきか。なにせ博多うどんは美味い。そしてかしわめしも美味い。それを一緒に食べると、なぜかさらに美味い。どうなってんだ、こりゃ?

佐賀競馬場への連絡バスが出るJR鳥栖駅は、「6番ホームのかしわうどん」で“うどん通”にはつとに知られているが、実はこちらの駅で売られる駅弁「かしわめし」は、“かしわめし通”―――なんていう人たちがいるかどうかはさておき―――には知られた逸品らしい。発売開始は1913年。日本で初めて鶏肉を使った駅弁だそうで、鶏ガラスープで炊いた米に刻んだ鶏肉を載せてあるという。次に佐賀競馬に行くときは、ぜひとも食べねば。

もともと、かしわめしは鳥栖周辺の家庭でのもてなし料理だった。この界隈は昔から鶏の飼育が盛んで、かつては「鳥巣」と呼ばれていたという記録も残る。奈良時代に書かれた「肥前風土記」には、飼育した鳥を天皇に献上したという記述も。この地でかしわめしに根付く下地は、はるか昔から整っていた。

ややもすれば鶏肉の脂がべったりして、くどいと感じる人もいるようだ。そこにタッグパートナーの博多うどんが登場すると状況は一変する。こってりしたかしわめしと、博多うどんのあっさりしたダシとのバランスは絶妙だ。

私はまずひと口をそのまま食べる。しかるのちに、うどんのダシをかしわめしの上から流しかけ、お茶漬けライクに食べる。これが美味い。むろんダシが美味しいことが条件となるが、最近のお店はどこも美味しいから助かる。「かしわめしのうどんダシかけ」なんてメニューがあれば、一も二も無く買うに違いない。中山競馬場の『はなまる屋』あたりで、検討してくれないだろうか。

 

***** 2017/02/01 *****

 

 

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2017年1月26日 (木)

はなまる屋@中山

昨日付けにもチラッと書いたが、この冬から中山競馬場の地下レストランエリアに、新たなうどん店がオープンしているのをご存知だろうか。その名も『はなまる屋』。名前の通り、讃岐うどんチェーンの『はなまるうどん』が手がける新業態である。

Hanamaru 

具体的には、『グリーンハウス』さんと『角庄』さんが営業していたエリア。その2店舗が閉店し、跡地にスパゲティ『ドゥマーニ』、ピザ『ピザーラ』とあわせて3店舗がオープンした。とはいえ窮屈さを感じることはない。

Piza 

『角庄』といえば鶏カツ丼を連想される方も多かろう。「取り」と「勝つ」が重なった鶏カツ丼は競馬場の縁起食。「チキンドン」の愛称で、多くのファンに愛された。あのメニューが食べられないとなると、困るお客さんも多いのではないか。

―――と思ったら、「鶏カツ重(800円)」という名前でメニューに残っているんですね。やがて「チキンジュウ」という愛称で呼ばれるようになるかは別として、こういう配慮はありがたい。さらに、おでんや唐揚げなど『はなまるうどん』ではお目にかかれないメニューが存在するのも『はなまる屋』ならでは。

そもそも『はなまる屋』の業態コンセプトは、「はなまる自慢の“かけだし”をより多くのお客様に楽しんでいたたきたい」というもの。したがって、よその『はなまる屋』でも、日本そばや親子丼といったメニューを並べ、うどんにはこだわらない姿勢を打ち出している。それがこちらでは鶏カツ重でありおでんであった。そういうことであろう。

Kakedashi 

しかし、この日私が注文したのは塩焼きうどん(400円)。メニューの写真と値段に惹かれた。街中の『はなまるうどん』でも、このメニューは見たことがない。なによりメニュー看板のトップに、デカデカと表示されている。これは自信の表れに違いない。

Menu 

しかし、提供されたのは意外な一品であった。メニュー写真のような黒いお皿に盛られて出てくるのではない。テイクアウトの牛丼のような紙のカップに詰められたものを、ハイと渡された。

Udon1 

蓋に張られた製造日時のシールを見るまでもない。完全な作り置きである。よりによって買ったのはメインレースの直前。作ってから5時間近くが経過していることになる。中身の水分を吸って湿った紙の器が若干持ちにくい。うどんも伸びて固まった状態。箸で麺を持ち上げると、カップの形をした塊になって出てくる。

Udon2 

ただし、味付け自体は悪くなかった。朝イチで食べればまた違うかもしれない。そもそも“かけだし”がウリの店で塩焼きうどんはミスチョイスであったか。次回は鶏カツ重にチャレンジしたい。春の中山が楽しみだ。

 

***** 2017/01/26 *****

 

 

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