明日は「うどんの日」
3日連続でのうどん話で恐縮だが、明日7月2日は「うどんの日」です。みなさん、ご存じでしたか?
夏至から数えて11日目は、二十四節季をさらに三分割した七十二候のひとつ「半夏生」(はんげしょう)にあたる。播磨ではこの日にタコを食べるという話を先日「半夏生にはタコを」で紹介したばかりだが、讃岐では農家はうどんを打って、田植えを手伝いに来た人をもてなす風習があった。「うどんの日」はそれにちなんで香川県の団体が制定したという。
しかし、地元讃岐でも認知度はそれほど高くないそうだ。なぜか。そもそも讃岐では毎日が「うどんの日」なのである。「今日はうどんの日だからうどんを食べよう」なんて意識が芽生えるような土壌ではない。讃岐のうどん文化の根強さをあらためて思い知らされる。
だけど、讃岐人ではない私にとっては特別な日。明日は事情があってうどんを食べる暇がないので、今日食べることにする。讃岐の風習だから、讃岐うどんにこだわりたい。そんなわけでウインズ梅田から歩いて10分。このエリアでいちばんの人気店だという「たけうちうどん」を訪れてみることに。開店10分前に到着したが、すでに15人ほどが並んでいた。この行列が壁となって足が遠のいていたのだが、うどんの日くらいはおとなしく並んでみようという気にはなる。
讃岐に敬意を表して、注文は生醤油とした。ダシのうどんも美味そうだが、今日に限ればとにかく麺を味わいたい。
運ばれてきた一杯を見て、ちょっと驚いた。思ったより分量が多い。讃岐で言う1.5玉といったところか。角が丸めでモチモチしており、啜ればびよ~んと伸びる麺は「柔らかい」と表現したくもなるが、実際には粘りとコシが強いれっきとした讃岐系のうどん。カウンターが中心なのに女性客が半分以上を占めるあたりにこの麺の特徴が現れている。
店を出て中崎町方面へ5~6分歩くと、「たけうち」と人気を二分する讃岐うどん店「きすけ」が暖簾を掲げている。こちらも到着は開店10分前だったのに、すでに20人が列をなしていた。それでも今日だけと自らに言い聞かせて列の最後に立つ。こういう機会でもないと、訪れる機会などあるまい。
北海道産小麦粉の袋が山積みになっていることから分かるように、国産の小麦粉で打ったコシの強い麺に、昆布やいりこなどを使ったあっさりしたつゆをかけたぶっかけが人気だという。
先ほどに比べればエッジは明確だが、こちらもやはり食感が滑らかなモチモチ系。そのせいか、やはりお客さんの大半は女性である。女性はおダシのうどんを好むのかと思ったけど、最近は生醤油とかぶっかけもイケるんですね。まあ、どちらのお店も行列するだけあって美味しかったです。ちなみに大阪では10月28日が「おだしの日」だとか。さすがの感がある。
***** 2023/7/1 *****
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