ライバルの壁を超えろ
ナイター開催の園田競馬場はまもなく9レースの発走を迎える。3歳限定の1870mということは来月の兵庫ダービーと同じ条件。ダービーを意識する陣営であれば、ここはきっちり勝っておきたいところであろう。
ビキニボーイはJRAデビュー。昨年8月20日の札幌で芝1800mを勝ち上がっている。このレースはちょっと話題になった。梅田厩舎でビキニボーイを担当していた寺田義明助手と田中一征厩務員は、もともと伊藤雄二厩舎に所属していたが、その希代の名伯楽は8月17日に亡くなったばかり。そのわずか3日後に行われた、3場開催での一番最初のレースを勝ったのだから、誰もが天国の伊藤雄二氏に思いを馳せたのも無理はない。何かしら不思議な力を感じる、と皆が口を揃えたあのレースを勝ったのがビキニボーイだった。
その後、ビキニボーイは札幌2歳Sや京都2歳Sを転戦したがJRAでの2勝目が遠く、今年2月に園田へと移籍。以後当地で3勝を上げる活躍を見せているが、重賞となるとその厚い壁に阻まれている。中でもベラジオソノダラブの壁はことのほか厚く、兵庫ユースカップで0.4差、菊水賞で0.8差。兵庫チャンピオンでは0.3差と、ことごとく跳ね返されてきた。ダービーでの逆転を狙うなら、こんなところで負けるわけにはいくまい。
レースは圧巻だった。道中は3~4番手を追走。向こう正面で一気に仕掛けて外から先頭に立つと、このスパートについて行ける馬はいない。あとはひたすら後続を離す一方。結局は2着に「大差」を付けて先頭ゴールを果たした。重賞戦線で揉まれてきた力は一枚上だ。
2分04秒7の勝ち時計は8着に敗れた前走の兵庫チャンピオンシップの走破時計とまったく同じ。これをどう見るか。上がりは前走が40秒6で、今回は39秒9。もちろん勝った時計だから今回の方が中身は濃い。
これで園田転入後7戦4勝となったが、負けた3戦はいずれも重賞でいずれもべラジオソノダラブに敗れたもの。重賞の壁にベラジオソノダラブの壁。厚い壁を打ち破るためにダービーで特別な作戦を用意しているかもしれない。最近はそういうここ一番に賭ける大勝負がめっきり減った。高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちイイもんなのだから、まだ限界なんて認めちゃいないはずだ。そうミスチルの桜井さんは歌っている。
もちろん競馬だから単純な時計の比較で勝ち負けが決まるわけではない。ビキニボーイにとってはもう一頭の有力馬・スマイルミーシャの出方も気になるところであろう。その答えは来月13日に出る。
***** 2023/5/26 *****
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