長距離のレコード
今日の東京メインはダイヤモンドS。4連勝で初重賞制覇を果たしたのは2番人気のミクソロジー。その勝ち時計3分29秒1は、2009年の同レースでモンテクリスエスがマークした時計をコンマ3秒更新するコースレコードだった。
3400mは特殊な距離なので比較の尺度が難しいが、2周目の4コーナーを回って脱落する馬が多くなった終盤3000m通過が3分4秒8。コースは異なるとはいえ、ほぼ菊花賞の勝ち時計に相当する。さらに特筆すべきはハロンラップ。スタート直後の1ハロンは別として、2ハロン目からはハロン13秒台のラップが一度も出現していない。ずっと息の入れにくい11〜12秒台で展開していた。
長距離戦では一般に走破時計が強調されることはない。だが、実は長距離戦こそ能力のバロメーターは時計に現れるとされる。しょせんハンデGⅢと侮ってはいけない。今日の一戦は長距離としてはハイレベルだった可能性を秘めている。
ダイヤモンドSを明け4歳馬が勝つことは珍しくないが、ハンデ戦ゆえに斤量面で恩恵を受けることがほとんど。トップハンデの4歳馬が勝った例となると、1995年のエアダブリンまで遡らなくてはならない。この時もレコード勝ちだった。2戦連続でのレコード勝ちだったという点では、今日のミクソロジーと似ている。
ただし、エアダブリンがダイヤモンドSで課されたハンデは59キロ。トップハンデとはいえ56キロのミクソロジーと比べるのは失礼かもしれない。それでも、強いと言われる4歳世代から、また一頭個性的な重賞ウイナーが誕生したことは事実。アスクビクターモアやタイトルホルダーとの対戦が楽しみだ。
***** 2023/2/18 *****
| 固定リンク
「競馬」カテゴリの記事
- ディープインパクトと子と孫と(2023.06.04)
- 西に輝く一番星(2023.06.03)
- 岐阜羽島探訪記(2023.06.02)
- 鳴尾競馬の記憶(2023.06.01)
コメント