3年ぶりの大井で
大井競馬場にやって来るのはいつ以来だろうか?
撮影データを調べてみた。最後に来たのはサウンドトゥルーが連覇を果たした2020年の金盃だから、丸3年ぶりということになる。厳密に言えば2020年2月5日。まだ世がコロナ禍に見舞われる前だった。入場制限もマスクもない。コロナよりも羽田空港への新たな着陸ルートの試験飛行が始まったばかりで、巨大な飛行機が頭上を通るたびにカメラマン同士ワーワー盛り上がっていた記憶がある。わずか3年前のことなのに、世界はすっかり変わってしまった。
久しぶりの大井は、そんな思いをより鮮明にさせてくれる。入場門の消毒と検温はJRAと同じ。とはいえ初めての身にはやはり慣れない。東門を入ってすぐ左のトイレがとてつもなく新しくなっていた。パドック手前に馬主会のビルが建っている。パドックに立つと以前と比べて自分の視線がやたらと低い。パドックが高くなったのではなく、客が立つ位置が掘り下げられたようだ。Lウイングに入って2階に上がると「松屋」が無い。「KFC」もない。代わりに「うまたせドーナツ」なるものを売っている。
私が大井で撮っていたときの食事は、ほぼ「松屋」か「KFC」の2択だった。他のカメラマンもだいたい同じだったように思う。みなさん食事はどうしているのだろう? ちょっと心配になる。
スタンドから馬場を見ると、ウイナーズサークルが広くなっていた。広いのは良いが、そのぶんファンの居場所が削られたのだと思うとちょっと戸惑う。ウイナーズサークルと賞典台とを結ぶ花道も短くなっていた。これでは大レースの時にカメラマンが入りきらない。ただ、それはコロナ禍前の私が知る大井競馬場の話。最近はカメラマンが減っているのかもしれない。
レースを観るが、知らぬ勝負服ばかりが活躍している。真島大輔がいない。左海誠二がいない。早田功駿もいない。御神本訓史もいないが、彼の場合は昨日の代休かもしれない。そんな中、メインレースを的場文男騎手が勝った。これで通算7398勝。帝王が健在なことに安堵する。こればかりは大井の点景として変っていない。
折も折、南関東は現状の格付けルールを改正すると発表した。これまでの格付け制度は獲得賞金が基準となっていたが、大井、川崎、船橋、浦和の4場で番組賞金が異なるため、分かりにくいという声があったのも事実。今後はレースの格ごとに統一したポイントが付与されて、それに基づいた格付け設定が行われるという。ただ、賞金積算方式に馴染んだ身としては、ポイント方式に馴染むにも時間がかかりそうだ。いまや「三年一昔」と言われる時代。次に大井に来るときはまた戸惑うことになるのだろうか。
***** 2023/2/20 *****
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コメント
ひろんサマ
コメントありがとうございます。
武豊、熊沢、横山典、柴田善とJRAでもベテランの活躍が続いてますが、大井の帝王は別次元ですよね。南関ファンとしては今年もダービー初制覇を期待することがてきてありがたいです。
真島大輔は心配ですね。
投稿: 店主 | 2023年3月 8日 (水) 07時56分
真島騎手は、今年になって騎乗ないですよね。
しかし、大井の帝王はすごいですね。。。
もう超人ですね。
投稿: ひろん | 2023年2月21日 (火) 22時20分
今年に入って、真島騎手は騎乗も0ですね。どうされたのか。。変わる大井の中で、帝王は健在なのですね。 ホンマすごいです。
投稿: ひろん | 2023年2月21日 (火) 00時22分