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2023年2月 4日 (土)

見えにくい節目

前人未踏のJRA4400勝にリーチをかけていた武豊騎手が、小倉の1レースをあっさり勝ってまたもや金字塔を打ち立てた。来月には54歳を迎えるレジェンドは「史上最年少記録やね」とおどけてみせたが、その騎乗ぶりに年齢による衰えは微塵も感じられない。

しかし水を差すようで申し訳ないが、武豊個人の勝利数はすでに4700勝を超えているはずだ。実際JRAのサイトでは2月3日現在で「4584勝」と記載されている。しかもここには地方の騎手招待レースや海外の競馬場で現地の馬で挙げた勝利は含まれていない。そんな勝利があと130勝くらいあったはずだ。

シーキングザパールで勝ったモーリス・ド・ゲスト賞はカウントするけど、スキーパラダイスで勝ったムーラン・ド・ロンシャン賞はノーカウント。一般のファンには分かりにくい話であり、コアなファンには理解しがたい話であろう。こんな意味不明なことをやっているのは、世界でも日本だけではあるまいか。

主催者ごとに馬のレベルが大きく異なる地方や外国の競馬の、競走馬の勝利数記録を同じ土俵で論じることに慎重であるべきことは分かる。だが、どのようなレベルの競走であれ、勝利を目指して馬を操るという騎手の評価において、JRAと地方・海外との間にさほどの差異があるとも思えない。いやむしろ、JRAを上回るレベルの争いが展開されている競馬場もあるではないか。だからこそ、武豊騎手は鞭一本で世界中の競馬場を飛び回っているのである。

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今日の小倉の入場者数は6942人で、5831人の中京を上回った。冬の小倉としては異例であろう。4400勝目の1レース、4401勝目の3レース、そして4402勝目の7レースを目撃した人は自慢していい。リハビリ中の池添謙一騎手もわざわざ小倉に駆け付けて、「4400勝」のプラカード持ち役を買って出ていた。そこで1日3勝の固め打ちだから役者が違う。この調子なら近いうちに「5000勝」も達成するに違いない。問題はそれを祝うイベントを行うのにあたり、どの数字を採用するかだ。現時点でJRAでは4402勝、そこに地方・海外のJRA所属馬での勝利を加えると4587勝。しかし騎手・武豊としてはもっと勝っている。

ちなみに2016年10月にJRAが「4000勝達成」のセレモニーを開いたときは地方・海外でのJRA所属馬の勝ち星を加えていた。本来見えやすいものを節目とするはずなのに、その節目が見えにくい。こういうおかしな問題が沸き起こるのも、世界を股にかけて活躍する第一人者ゆえであろう。

 

 

***** 2023/2/4 *****

 

 

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