スペインをやっつけろ
FIFAワールドカップのグループステージもいよいよ大詰め。あと5時間余りで日本対スペインの試合がキックオフとなる。それに備えて今日は早寝を決め込む向きも多かろう。まさに決戦の金曜日だ。
スペインは強い。サッカーに疎い私でもそれくらいは知っている。だからというわけではないが、今宵は近所のスペイン料理店「エルカミーノ」でハモンセラーノを肴にサングリアを牛飲。ひと足早くスペインをやっつけたつもりが、泥酔のあまり帰宅するなり倒れこんだ。逆にスペインの戦術にハマってしまったのかもしれない。
薄れゆく記憶の中で思い出したことがある。かつて「エルカミーノ」という馬がいた。「ハモンセラーノ」や「サングリア」という馬もいたはず。スペイン語由来の馬名は存外多い。
1981年の関屋記念を勝ったブラビオーはスペイン語の「勇者」で、83年新潟3歳Sのマリキータは「舞姫」。ファレノプシス(胡蝶蘭)もたしかスペイン語だったはずだし、ディアデラノビア(恋人たちの日)、ペルーサ(マラドーナ氏の愛称)、ブエナビスタ(素晴らしい景色)、クラーベセクレタ(秘密の鍵)、レイデオロ(黄金の王)、ブラヴァス(素晴らしい)、イスラボニータ(美しい島)、グランアレグリア(大歓喜)等々。特に近年の活躍馬はスペイン語の名前が際立つ。
もちろんスペインにも競馬はある。賭けを伴う常設競馬場での最初のレースが行われたのが1835年というから、歴史も古い。ただ人気度は欧州各国に比べると低く、しばしば数年の中断を伴う。最近では1993年から2005年まで平地競馬が行われなかった。競馬よりも闘牛に目がない国民性だと思えば、それもやむを得ないか。
それでも2008年のロイヤルアスコット開催では、スペイン調教馬のエキアーノがキングズスタンドS(GⅠ)を勝つ快挙を成し遂げるなど、再び競馬人気が高まりつつある。ディープインパクトの引退に際しては、スペインのメディアがそれを大きく報じたそうだ。
ジャパンカップを勝ったヴェアラズールも「青い帆」という意味のスペイン語らしい。それよりも、我々の世代なら「オラシオン(=祈り)」を抜きにしてスペイン語馬名は語れない。そんなことを考えながら眠りに落ちた。果たしてスペイン戦の結果はどう出るか。目が覚めた時には、きっと試合は終わってるだろうなぁ。
***** 2022/12/1 *****
| 固定リンク
「競馬」カテゴリの記事
- 20年目の引っ越し(2024.01.01)
- 2023年の大トリ(2023.12.31)
- アンカツルールの20年(2023.12.29)
コメント