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2022年12月26日 (月)

もういくつ寝ると

ぼちぼち年賀状の準備に追われる時期が近づいてきた。

きたるべき年の干支が兎だろうが辰だろうが、私の送る年賀状はひたすら馬の写真を使っているから、片面(メインとなる面)は印刷で楽をしてきた。しかし、大阪で単身赴任中の我が家にプリンターは存在しないから、やむなく業者に依頼している。費用もさることながら、すべて同じ絵柄になってしまうことが少し悔しい。

だが、もう片面、すなわち宛先は手書きを宗とし、決して「筆まめ」のお世話になったりすることはない。大量の文字を手書きで書く機会なんて年賀状くらいしかないのだし、世のデジタル化に抗う姿勢を示したいという思いもある。

さらに言えば、「筆まめ」の住所録のメンテミスにより、同一人物に2通の年賀状を送ってしまうような事態を防ぐことも狙いのひとつ。今年我が家に年賀状をいただいた方にも、2通くださった方が2人もいた。1枚63円だから、はがき2枚分で馬券が1枚買える。手書きであればこそ「あれ? このヒトさっきも書いたよな」と気づくもの。実は我が家には毎年同じ人から同じ年賀状が2通届くのだが、その宛名はやはり印刷されたものだ。

ただし、まだ宛先書きに入るのは速い。

自宅で表面を印刷していたときの話である。馬主、生産者、騎手、調教師には、できることなら関係馬が勝ったシーンを使った1枚を贈ってあげたい。それが人情というもの。だから12月の私は、重賞よりも、自分の好きな馬よりも、まず年賀状に使う写真が決まっていない人の関係馬が出るレースを優先にスケジュールを組んだ。1番人気に推されるようなレースならなおさらだ。

だが、逆にそれで負けたりするとショックは倍になって返ってくる。「年賀状……どうしよ」と呟きつつ、木枯らし吹きすさぶオケラ街道を歩くのはこのうえなく切ない。馬券の当たり外れは金の問題だが、年賀状の写真は金ではどうにもならんのである。

万事アナログ人間の私だが、さすがに今ではデジタルカメラを使っているので、有馬記念や暮れの大井開催の写真も年賀状に使えるようになった。暮れに挙げた勝利というのは、ほかの勝利に比べても格別に嬉しいもの。先方にもたいそう喜ばれる。デジタルカメラになってもっとも有難いと感じたのは、大晦日のレースの写真を年賀状に使えるようになったことかもしれない。

Nenga

しかし今年の年賀状は天皇賞(春)のタイトルホルダーの写真に統一。すでに業者の印刷が仕上がって手元に届いている。年度代表馬の写真となれば年賀状に相応しいはず。―――そう思って発注したのに、有馬記念でまさかの惨敗を喫してしまった。しかもよりによって勝ったのはイクイノックスである。もはやタイトルホルダーに年度代表馬のタイトル獲得の目はあるまい。というわけで私の年賀状は最優秀古馬牡馬の写真となります。たぶん。

 

   

***** 2022/12/26 *****

 

 

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