ク~リスマスは今年もやって来る
今日は競馬ファン的には有馬記念だが世界的にはクリスマスである。有馬記念、当たりましたか?
私が住まう大阪市北区南森町界隈には「ケンタッキー・フライドチキン」の店舗がない。神奈川の自宅周辺には3店舗もあるというのに、これはどうしたことか。そういえば大井競馬場にはあるのに園田にもなかったな。ふと思った。関西ではケンタは馴染みが薄いのだろうか。なにせ牛肉文化の街である。クリスマスは家族揃ってローストビーフを。いや、すき焼きを。いやいや、串カツを囲むというのが関西のクリスマスの食卓なのかもしれない。
そんな話を周りにしたら一斉に非難を浴びた。
「なに勝手なこと言うとるんですか」
「ちゃんとケンタありまっせ」
ともあれクリスマスのケンタはどこも大行列。「クリスマスにチキンを食べる」とか「ホール型のケーキにロウソクを灯して祝う」というのは、実は我が国固有の習慣であり、海外のクリスマスでは見られない光景だ。特にチキンついては、ケンタッキーフライドチキン・ジャパン社の販促活動が日本人の生活習慣に根付いた成果と言える。
生前の大川慶次郎氏から「忘れられない味」としてローストチキンの話を聞いたことがある。
学生の頃から北海道の牧場で暮らしていた大川氏だが、そこでご馳走になったローストチキンの味は生涯忘れ得ぬ味だと絶賛されていた。広い土地でのびのびと育てられた雛鶏のお腹の中に新鮮なジャガイモやトウモロコシを詰め込み、塩とコショウのみで軽く味付けしてオーブンで焼いただけのシンプルな料理。それゆえ、素材の味がストレートに表れる。
「柔らかくって。味が濃くって。あの味は忘れられませんねぇ」
細い目をさらに細めて、そうお話されていた。
今宵は神奈川の自宅でもローストチキンを作ったらしい。ケンタも悪くないけど、こういうものは自分たちで作った方がはるかに楽しいですよね。ただ、私に送られてきたのは写真だけなので、これからケンタに走ろうかと悩んでいる。私に非難を浴びせた連中が言うには、隣駅の天満橋まで行けばケンタがあるらしい。
ちなみに米国のケンタッキーダービーは、ケンタを展開するヤム・ブランド社が2006年から17年までスポンサー契約をしていた。だから日本でもお馴染みのストリートセンスやアメリカンフェイローが勝ったケンタッキーダービーは、正式には「Kentucky Derby presented by Yum! Brands」と表記される。
***** 2022/12/25 *****
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