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2022年11月28日 (月)

6年ぶりのJC

昨日の東京競馬場の入場者数は53559人。好天にも関わらず天皇賞(秋)の62958人より減らしたのは、ジャパンカップのメンバーに魅力を感じるファンが少なかったことに尽きよう。直前まで1番人気が目まぐるしく入れ替わった単勝オッズに、それが端的に現れている。

当初は出走が囁かれたドゥデュース、イクイノックス、ウインマリリン、ブルーム、マジカルラグーン、アルピニスタといった有力メンバーが続々回避。おかげで歯抜け感は増す一方だったが、仮にこの6頭すべてが出走していたら除外確実だったヴェラアズールは運も強い。GⅠ初挑戦馬がJCを勝つのは2008年以来の出来事。あの年のスクリーンヒーローは直前のアルゼンチン共和国杯を勝ったことでJCに駒を進めたが、そのアルゼンチン共和国杯にしても、たまたま回避馬が出たおかげで出走にこぎ着けた。この回避がなければゴールドアクターやモーリスは誕生していなかった可能性が高い。昨日のJCにも運命のいたずらを感じる。

ともあれ天皇賞よりも空いている場内であるが、それでも人が多く感じることに変わりはない。特に食事。いまだに場内の一部店舗は固くシャッターを閉ざしている。ゆえにスタンド内の飲食店はどこも絶望的な行列。それならばと内馬場に足を運んだ。大々的に宣伝はされていないが、5回開催初日から4日目まで行われた「ワールドグルメフェス」の一部店舗が、内馬場で営業を続けている。15分の行列に耐えドイツソーセージとビールを手に入れた。青空、競馬、ビールは最高の組み合わせた。

Beer

特に旨いのは串に刺さったフランクフルトソーセージ。普段の競馬場で良く見かける「フランクフルト」とはまるで違う。皮はパキッと小気味よく、ほとばしる肉汁はとことんジューシーで、しかるのちに香草の香りが鼻腔をくすぐる。今だとばかりにビールをゴクリ。くぅ~、たまらん。

牛腸の皮を使うとボロニア・ソーセージ、豚腸のものはフランクフルト・ソーセージ、羊腸はウインナ・ソーセージ。もし人工皮を使う場合は、製品の太さが36mm以上はボロニア、20mm以上はフランク、20mm未満はウインナ……等々。一躍話題となったドイツでは、ソーセージの製法に当局が厳格なルールを設けている。この規則に従わない商品を「フランクフルト」と名乗ることは許されない。このあたりの細かさが、いかにもドイツらしい。いつも競馬場で売られている「フランクフルト」は大丈夫だろうか。

それにしても、現場の見た目より入場者数が少なく感じた理由はいったい何であろうか。

ひとつには入場券を完全前売りにしたことで、馬券だけ仕入れてメイン前に帰るようなファンが少なかったことが推測される。わざわざ前売りで購入するのはジャパンカップのレースそのものが見たいからに違いない。ちなみに入場口では、相変わらず事前に入場券を買っていないまま来場したファンがひと悶着起こしていた。これはJRAにも責任がありそうな気もするが、客とJRAの双方に確信犯的な気配が漂うのであまり深くは考えないことにする。

それよりもスマートシートの運用が目を引いた。この日、かつては自由に行き来できたスタンド自由席の通路は、スマートシート利用者以外は通行禁止。GⅠ開催日に限った運用らしいが、自由通行エリアとスタンド通路との出入口の大半を通行止めにして、スタンド通路に入る客に対しては東京ドームのように入場券をチェックする念の入れようである。JRAは自由席の場所取り対策に長年頭を痛めてきた。新型コロナを機にスマートシートを定着させる思惑が見え隠れする。

Stand_20221128194001

ともあれこの運用によって、席に座らず通路の手すりにもたれかってレースを観戦することはできなくなった。見た目より実入場者数が少ないと感じたのはそれもあるかもしれない。私が初めて見たジャパンカップは1988年。朝からスタンドの手すりに陣取り、その場に立ったまま6時間粘ってトニービンとタマモクロスに声援を送った34年前のあの日が懐かしい。

 

 

***** 2022/11/28 *****

 

 

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