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2022年11月27日 (日)

外国人騎手の競演

今年の開催最終日となる東京競馬場にやってきた。ジャパンカップの観戦はキタサンブラックが勝った2016年以来6年ぶり。場内にはビールを片手に盛り上がる外国人の姿が目立ち、馬場内には海外の国旗がはためき、ソーセージの屋台には長蛇の列ができている。コロナによるブランクはあったけど、11月最終日曜日のこの光景はかつてとなんら変わらない。

6レースと9レースで外国人騎手が上位を占めた。かつてのジャパンカップ当日にはJC騎乗のために来日した外国人騎手のためのレースが用意されていて、パット・エデリーやウイリー・カーソンのライディングを目の当たりにしながら、既にJCが始まったような興奮を覚えた記憶がある。馬もさることながら、海外の一流ジョッキーの手綱捌きを観る機会も限られていたのだから仕方ない。あの当時から30年間以上を経て、欧州各国のリーディングジョッキーが一同に介するこの時季の日本競馬は、実は世界でもトップレベルの騎手が凌ぎを削る激戦区。それを毎週観ることができる我々は、その環境に感謝すべきなのだろうか。

今年のJCはタイトな競馬になった。スローペースの一団の隊列から直線で外に出すのではなく、どの馬も内ラチ沿いを狙うのは欧州のスタイルそのものである。JCでも上位4頭までを欧州の騎手が占めたのはそのせいであろう。掲示板に載った5頭はいずれも人気を集める実力馬。最後は騎手の腕比べだった。

どの馬もバテてないから馬群がバラけない。「前が詰まった」というコメントが多く聞かれたのそのせい。勝ったヴェラアズールにしても、直線では決して進路が開けていたわけではない。「開いた!」と思ったら閉まり、「抜けた!」と思ったらまた塞がる。アクセルを踏んだらブレーキ。またアクセルを踏んで、今度はイケると思ったらまたブレーキ。終わりそうで終わらない渋滞の運転にも似る。馬にも負担にならないはずがない。

Jc1

それでもヴェラアズールはメンバー最速となる33秒7の脚でゴールを駆け抜けた。馬の能力が傑出していなければできないこととはいえ、馬群を縫うように進路を探しつつ、馬の能力を余すところなく引き出したライアン・ムーア騎手の技術には賛辞を送らぬわけにはいかない。こういうレースを観てしまうと、有力と言われる馬ほど陣営が外国人騎手に騎乗依頼したくなる気持ちが分かる気がする。外国人だから上手いというわけではなく、実績がある人だけを選抜して短期免許を与えているのだから、結果が出て当然。その腕はJRAのお墨付きというわけだ。

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エリザベス女王杯 C.デムーロ
マイルCS D.レーン
ジャパンC R.ムーア

これで、この秋に短期免許で来日した5人の外国人騎手のうち3人がひとつずつGⅠを勝った格好。その前の天皇賞はルメール騎手が勝ったから日本人騎手は4連敗中ということになる。こうなるとマーカンド騎手とドイル騎手も気になるところだが、あいにくこの二人はチャンピオンズCに騎乗予定はないらしい。

Jc3

 

 

***** 2022/11/27 *****

 

 

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