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2022年9月15日 (木)

西か東か

父も母も東京の生まれ。その両親も関東の人間だったから、箱根の山より西に親類縁者は一人もいない。そんな人間が50歳を過ぎて大阪で独り暮らしをするようになったのだから、驚くこともそりゃあたくさんある。

お好み焼きにライスが付く。うな重のウナギが硬い。「どん兵衛」のダシの味も、TV番組も、水の硬さも、マクドナルドの呼び方も、電気の周波数にしたってとにかくみんな違う。

その境目がどこにあるのかという議論は、昔から語り尽くされてきた。

新潟県糸魚川から長野県の諏訪湖西岸を貫いて静岡市へとつながる「糸魚川静岡構造線」がそうだという説があれば、天下分け目の関ヶ原こそ東西の境目だとする説もある。2006年まで夏の甲子園の組み合わせ抽選では、近隣同士がいきなり初戦でぶつかるのを避けるため東西に分けて抽選していた。そこでは「東」は富山、岐阜、三重から東、「西」は福井、滋賀、奈良より西とされていたと記憶する。つまり愛知は東日本だった。しかしJRA10場において中京は「関西ローカル」の扱いだから、西日本エリアに含まれる。

Nobori

前置きが長くなったが、今日は園田で西日本ダービーが行われた。「西」の一文字があるとないとでは大違い。だが、西日本に住んで1年9か月、このレース名に特別な響きを感じるようになった。金沢、名古屋、笠松、園田、高知、佐賀の競馬場から2頭ずつの計12頭立て。第1回は2016年に園田で行われ、各場1回ずつ持ち回り開催した末に今年再び園田に帰ってきたのである。

ダービーの名前がついているとはいえ、出走レベルは年によってまちまち。出走資格に「各競馬場でデビューし他場への移籍経験がない馬」という条件があることから、必ずしも各場の3歳トップクラスが参戦してくるとは限らない。ただ今年は金沢からスーパーバンタムが参戦してきた。言わずと知れた石川ダービー馬は現在7連勝中。地元の同世代に敵はいない。他場とのレベルの差は未知数だが、西日本のファンは北陸の才媛を単勝1.3倍のオッズで支持した。

いちばんの好発を決めたのはスーパーバンタム。内からハナを主張したフィールマイラヴを先に行かせて、自身は2番手で折り合った。道中はどの馬も動きが少なく、ペースは落ち着いている。2週目の3コーナーから仕掛けたのは、前が楽をしていたことと、手綱から前走ほどの手応えが伝わってこなかったからだと青柳騎手は振り返る。結果クビ差の辛勝。しかし、初の遠征競馬だったことを思えば悪くない。

Super

次走は未定とされたが、いよいよ古馬との対決が待ち受ける。パドックでは大半の馬が初の園田参戦でソワソワする中、ただ一頭だけ古馬のような風格を漂わせて堂々と歩いていたことを思えば古馬の壁もあっさりクリアしてくれるのではないか。東日本の馬たちとの対戦も楽しみだ。

 

 

***** 2022/9/15 *****

 

 

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