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2022年9月23日 (金)

叶わぬ対面

帰省中でござる。

園田の重賞・チャレンジカップを観ることができないのは痛恨事だが、独り身高齢の父親を持つ身としては、お彼岸に帰省しないわけにもいかない。すっかりコロナ禍以前に戻った満席の新幹線に揺られて墓参りのため埼玉へと向かった。

とはいえこちらにも考えはある。実は今日の大井3レースに私の所有馬が首尾良く出走することになった。勝ち負けには遠く及ばないにしても、私はこの愛馬を直接この眼で見たことがない。購入を決めたあとに、大阪行きが決まったせいである。昨年6月に新馬デビューを果たした愛馬は、これまで14戦1勝。初勝利後に苦戦が続いている現状からすれば、私が東京に戻るまで現役生活を続けることは難しいかもしれない。今回の出走は神が与え給うた千載一遇のチャンスであろう。レース発走は15時半。墓参りのあとにゆっくり昼めしを食べても十分間に合う。

ところが、である。墓参りの前に大雨が降り出した。おかげでスケジュールが1時間押しになったが、まだ時間には余裕がある。ようやく雨が止んで、無事に墓参りが済むと、今度は父親が買い物に行きたいと言い出した。たまの帰省で父親のささやかな希望を無下にもできぬ。それでまた1時間。こうなったら昼めしはサッと済ませて、さっさと大井に向かおう。そしたら弟家族から電話が入った。なんと近くにいるので一緒にメシでも食おうという。いくら血も涙もない私はでも、この流れで「競馬に行きたい」とはとても言い出せぬ。私と愛馬の初対面は今日も叶わなかった。

ちなみに愛馬のレース結果は9番人気で9着。10頭立てである。大外枠を引けば「距離のロス」を敗因に上げ、今回のように最内枠を引けば「包まれて周りを気にした」と言う調教師の言い訳も、そろそろ気の毒に思えてきた。結局は馬の能力の問題。それでも先々クラスが下がれば勝ち負けには加われると思う。そこが地方競馬の良いところ。ただ、そこまで待つのも簡単ではないのですよ。だからこそひと目でいいから早く会いたい。

 

 

***** 2022/9/23 *****

 

 

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