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2022年9月 1日 (木)

サンマンは目黒に限る

幼少の一時期を目黒で過ごした。サンマと競馬場で有名な、あの目黒である。と言っても目黒ではサンマは獲れないし、今では競馬場もない。落語とレース名のみにその名を残すだけなのに、今も人々に大きな印象を与えているのはたいしたもの。オペラシチーが目黒記念を勝ったのは、もう17年も前のことになりましたか。ディープインパクトがダービーを勝つ前の週のことだ。

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ともあれ9月の声を聞けばサンマが恋しくなってくるもの。ところが本州のトップを切って大船渡港に初水揚げされたサンマの水揚げ量はわずか3トン。昨年が35トンだったから1割にも満たない。今世紀に入ってから最少だという。今後の回復に期待したいが、サンマそのものよりも「サンマ不漁」のニュースが秋の風物詩になりつつあるような気がしてならない。先月では豊洲市場で1匹1万3200円の値が付いた。もはや庶民の魚とは呼べまい。

サンマが「秋の味覚」と呼ばれるのは、何よりも安くて美味いからである。なのに、最近はまったく安くはない。しかも豊洲の関係者に聞けば「美味くもない」という。これは最悪である。たとえ高くても美味ければ納得する人もいるだろうが、「良いのがまったく揚がらない」とお手上げの様子。多少高くても仕入れるはずの鮨店でも、代わりにアジを仕入れるところが多いようだ。

不漁の原因としてロシアとの関係悪化が報じられているが、それだけでもないらしい。ひとつには海水温の高さが挙げられる。サンマの漁場は海面水温が13~15度が適しているとされるが、今年の日本近海はそれを1度ほど上回っており、漁に出てもサンマが見つからないのだという。これを地球温暖化の影響だと言い切ることはさすがに難しいが、このままではサンマは「秋の味覚」ではなく「冬の味覚」になるかもしれない。

むかしメジロサンマンという馬がいた。オールドファンならテイトオーの勝ったダービーで落馬、競走中止した馬として記憶されている方もいらっしゃるかもしれない。

実はこの馬が現役生活の最後に勝ち取った唯一の重賞タイトルが目黒記念なのである。これをして、当時の競馬ファンが「サンマンは目黒に限る」などという駄ジャレを吐いたかどうかは定かではないが、目黒記念のタイトルを得たことで種牡馬になれたのだとしたら、これは小さからぬ出来事だった。産駒のメジロイーグルを経てメジロパーマーへと続く父系種牡馬の祖となったばかりでなく、メジロライアンの母の父としてもその名を残すこととなったからである。

Mejiro

 

 

***** 2022/9/1 *****

 

 

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