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2022年9月18日 (日)

女を取るか、男を取るか

昨日からのJRAは明日の敬老の日を含めた3日間開催。しかも、3場を2場ずつ組み合わせた3日間ではなく、中山・中京の3日間ぶっ通し。今日は中京でローズSが行われた。明日は中山でセントライト記念。果たして心身および財布は明日まで持つのか? 気に病む人もゼロではあるまい。

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このパターンの3日間開催が初めて行われたのは2012年のこと。この年から秋の札幌開催がなくなり、その開催日の一部が中山と阪神に割り振られた格好だ。

ローズSの施行日程が繰り上がった1996年以降、中山のセントライト記念と阪神のローズSはずっと同じ日に実施されてきた。それが3日間開催のおかげで別日での施行が可能となったのである。カレンダーの都合で毎年実施されるわけではないが、これは大きな出来事だった。

なぜこれが“大きな出来事”なのか?

セントライト記念とローズSは、夏を越した3歳馬が久しぶりの実戦を迎える大事なレース。どちらもGⅡで、その先にあるGⅠを占う上で重要な意味を持つ前哨戦だ。だが、それぞれ牡馬と牝馬で路線が異なる。一流ジョッキーともなれば、春のクラシックを湧かせた牡馬と牝馬をそれぞれ一頭ずつ抱えているもの。その2頭が同じ日の中山と阪神に分かれて出走するとなっては、どちらか一頭の騎乗を諦めて他人に手綱を委ねなくてはならなくなる。牡馬と牝馬の3歳路線では春から秋にかけていくつもの重賞レースが行われるが、同じ日に東西で牡馬と牝馬の3歳重賞が行われるのは、年間を通じて実はこの日だけだった。

2011年は後藤浩輝騎手がローズSのエリンコートに乗るため、セントライト記念のベルシャザールに乗れなかったし、2010は柴田善臣騎手もラジオNIKKEI賞を勝ったアロマカフェに乗れなかった。さらにこの年は、蛯名正義騎手も3連勝中のヤマニンエルブへの騎乗を諦めてローズSでの騎乗を選んでいる。アパパネの始動戦とあればそれも仕方あるまい。

騎手にしてみれば、春シーズンが終わった時点で、秋になったらどれくらい変わるのかと再会を楽しみにしているもの。それが叶わないというのは切ないだけでなく、他人に手綱を取られるという不安もつきまとう。実際、2008年のセントライト記念でマイネルチャールズに騎乗した松岡正海騎手は、同日のローズSに出走したブラックエンブレムの手綱を岩田康誠騎手に譲る格好となってしまった。ローズSでブラックエンブレムは3着に敗れたが、秋華賞でもそのまま岩田騎手とのコンビで出走。見事優勝を果たしている。

以前から競馬サークル内外からこうした声は挙がっていたのだが、ローズSは日曜の競馬中継を受け持つ関西テレビ放送の冠レースであることから日曜以外の実施は難しく、セントライト記念にしても、売上面などでハンデのある土曜の実施には難色が示されてきた。 

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むろん乗り替わりによるプラス面や、そこに潜むドラマ性を否定するつもりはまったくない。ただ、調教師やオーナー、あるいは馬券を買うファンにしても、成長具合を確かめるには春と同じ騎手が乗った方が良いと考えるはず。成長著しい3歳馬の、秋の緒戦くらいは無用な乗り替わりがない方が嬉しい。

 

 

***** 2022/9/18 *****

 

 

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