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2022年9月 5日 (月)

【訃報】ゼンノロブロイ

今月2日、ゼンノロブロイが亡くなった。8月に入ってから歩様が悪化し、この日の朝は起き上がることができず、牧場関係者が見守る中、静かにこの世を去ったという。22歳。発表された「老衰」という死因に意外な思いもしたが、そういうものなのだろう。

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2004年に天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念の古馬王道路線を完全制覇。翌年にはインターナショナルSに遠征し、エレクトロキューショニストのクビ差2着に敗れた。種牡馬としてもサンテミリオンやペルーサ、トレイルブレイザーなどを輩出……と報道では、この3頭の名前が挙がりがちだが、マグニフィカも忘れないでほしい。2010年ジャパンダートダービーの優勝馬。ブラックタイプ表示順ではサンテミリオンの次に記載されるはずで、その名前すら紹介されないことには違和感を覚える。まあ、結局はファンの印象の問題だ。

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印象ということでいれば、ゼンノロブロイに関しては秋の古馬GⅠ3連勝の記録よりも、翌年のインターナショナルS2着の方が印象が強い。そのレースでゼンノロブロイは2着に敗れはしたが、ベストターンドアウト賞を受賞した。"Best turned out" とは「もっとも見栄えが良い」という意味。すなわち、そのレースの出走馬の中で、もっとも手入れが行き届き、見栄えのする馬に与えられる賞で、実際に受賞するのはその担当厩務員ということになる。英国では古くからある賞で、現在では欧米を中心に多くの国で行われている。日本でも最近では頻繁に行われているが、当時は日本での認知度も今ひとつ。受賞を報じるメディアも少なかった。

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ゼンノロブロイの受賞は本場英国での受賞ということで期を画する。ベストターンドアウト賞は決してオマケの賞などではない。手入れ、トリミング、そして躾の具合も評価対象となる。「日本人は馬のような猛獣に乗っている」と揶揄されてから一世紀半。日本のサラブレッドの美しさが認められたことの意義は小さくない。

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ちなみに、インターナショナルSでゼンノロブロイが受賞した賞金は日本円で約3万5000円ほど。それでも、秋天・JC・有馬の3連勝で獲得した7億7千万余円の賞金に匹敵する価値があると私は思っている。先日他界したばかりのタイキシャトルもそうだが、藤沢和雄厩舎の所属馬は美しい馬が多かった。

 

 

***** 2022/9/5 *****

 

 

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