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2022年9月 8日 (木)

アフターファイブに輝く新星

「アフターファイブって、どういう意味なんですか?」

何年前のことだかは忘れたが、アフター5スター賞当日の競馬場へと向かう連絡バスの車中。私の目の前に立った若い男が、連れの男にそう尋ねた。訊いた方は20歳代。訊かれた方は30歳代といったところであろうか。

「ああ、仕事が終わったあとってことだよ。昔はどこの会社も仕事は5時までって決まってたんじゃないかな」

「ふーん、昔は良かったんスねぇ……」

栄養ドリンク「グロンサン」のCMが話題となり、「5時から男」というフレーズが流行語となったのは1988年のこと。バブル全盛の当時、アフター5は派手に遊ぶための時間帯と位置付けられ、大井のナイター開催も異常な盛り上がりを見せた。驚くなかれ、重賞でもなんでもない開催日でも、連日のように2万人を超える大観衆が詰めかけていたのである。それからほどなくして重賞「アフター5スター賞」が新設された。

数えて今年が29回目。レースは直線早めに先頭に立った3歳馬・プライルードが他馬を寄せ付けない圧巻の走りを見せ、優駿スプリントに続く重賞連勝を果たした。

53キロの軽量が生きたことは間違いないが、それでも古馬初対戦の3歳馬が勝ったことは注目に値する。しかも相手にはダートグレード勝ち馬も含まれていた。種牡馬ラブリーデイにとっても大きな勝利だったことは間違いない。ラブリーデイ推しの筆者にとっても、この勝利は嬉しい、

長引く不況でアフター5は残業が当たり前。入場者が2万人を超えることなど、コロナの今ではあり得ない。ちなみに今日の入場者数は2508人。これくらいだとアフター5というよりは、ビフォー5から競馬場に来ていた客の方が多いかもしれない。

昨今の若いファンに、四半世紀も昔のことを説明したところで、ピンと来ないのは仕方あるまい。そもそも創設当初から、このレース名については議論があった。けっこう頻繁にレース名を変える大井にあって、「アフター5スター賞」という名称が今日まで生き残っていることに、逆に新鮮さを感じる。

 

 

***** 2022/9/8 *****

 

 

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