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2022年8月 1日 (月)

エルムの思い出

今日の昼は仕事場の近所の「上等カレー」で。暑いとカレーが食べたくなるのはなぜでしょうね。

Joutou

もともとカレーは好きで、贔屓のプロ野球チームの優勝を祈願して「ペナントレース開幕から優勝決定まで毎日昼メシはカレー」という無謀かつ無意味な願掛け行為に出たことは以前本稿にも書いた。その反動か知らんが、東京にいたときはあまり外でカレーライスを食べることはしなかったが、大阪はやたらスパイスカレーのお店が多いので自然と食べる機会が増えた。ただ個人的には神保町の「ボンディ」のような欧風カレーが好み。なにより、付け添えで出てくるジャガイモが美味い。

カレーライスを日本に定着させたとされる店は、東京や大阪などあちこちに見かけるが、「少年よ大志を抱け」でお馴染みのクラーク博士が日本にカレーを広めるのに一役買ったという説があるのをご存じだろうか。

当時の貧弱な学生の身体を気遣った博士は、米食を禁止してパン食を強く推し進めた。だが「カレーライスだけはその限りにはあらず」としてこれを認め、その具材として北海道で身近に収穫される玉ネギ、ジャガイモ、ニンジン、そして豚肉を推奨したと言われる。典型的な「日本のカレー」はこうして誕生した―――というわけだ。

Sapporo

ここで話は16年前に遡る。2006年のホッカイドウ競馬の最終日を見るために札幌競馬場に向かう途中、ちょいと北大に寄り道してみた。道営競馬の存廃論議が高まっていた11月で、その日はひどく寒く、しかも道営競馬の将来を暗示するかのような暗鬱な雨が容赦なく馬場を叩きつけていた。「ひょっとしたら今日が道営最後の日かもしれない」と思えば、気持ちの整理も必要となる。そこで回り道をして、心の準備を整えつつ、ゆっくりと競馬場に向かったのである。

そのとき、北大構内にあるレストラン「エルム」で「クラークカレー」を食べた。白飯の上に肉やニンジンやジャガイモやカボチャといった具材が丁寧に敷き詰められたカレーは見た目にも美しく、カレーの深い香りと、新鮮な野菜の歯応え、そして肉の柔らかさは今も強く印象に残る。クラーク博士の当時のものとはまるで違うものであろうけど、それでもその味にクラーク博士の深い智慮を賜った思いがしたものだ。

Clark

機会があればまた食べたいと思って、その後も札幌に行くことも度々あったのだけど、土日が定休日の「エルム」は、JRAの札幌開催とはどうしても相容れない。道営競馬が札幌競馬場で開催されることもなくなった。そうこうするうち、おととし「エルム」自体が閉店してしまったらしい。残念。その一言に尽きる。

もう、あの美しいカレーを目にすることはないのか―――。

昨日は札幌競馬場で行われているクイーンSの中継を見ながら、頭の中ではエルムでカレーを食べていた。今日の昼にカレーが食べたくなったのはそのせいかもしれない。今週の札幌競馬場メインはダートの重賞・エルムS。

 

 

***** 2022/8/1 *****

 

 

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