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2022年8月 7日 (日)

レパードSの不思議

レパードSは21世紀に入ってから生まれた新しい重賞。そのせいかレース名に未だ馴染めぬ向きもあるようだ。

JRAのレース名決定には一応の基準がある。2歳や3歳の限定戦は季節の草花の名が、また古馬のレースには季節にちなむ名称や競馬場周辺の地名、河川、湖沼、海洋、山岳名、誕生石、月名、星座名が使われるのが原則。花鳥風月、季節感に富んだ日本特有の競馬シーンを演出するのに、こうしたレース名が果たす役割は小さくない。

―――であるはずのに、なぜか「レパード」ときた。すなわちヒョウ。実在する動物の名がそのままレース名に使われるとは珍しい。ひょっとしたらこのまま、「キリンステークス」とか「カバ記念」とか「アフリカゾウ特別」なんてレースが氾濫するのではないか?

そんな不安を抱きつつ迎えた記念すべき第1回目のレパードSは、トランセンドが3馬身差で圧勝。そのとき思ったのである。「トラがヒョウを制した」と。

Tora

あれから13年。今度はライオンがヒョウに挑む日がやってきた。そう、レパードSで6枠11番に入ったギャラクシーナイトのオーナーはライオンレースホース(株)。トラが勝てる相手ならライオンだって勝てるはず。これで勝たないようなら、この違和感満載のレース名の説明がつかない。それが10番人気とは不思議だ。ここは単複。

不思議はまだある。このレパードS、なぜか他の3歳限定GⅢより賞金が高く設定されていた。ダート重賞は芝に比べて賞金が低いのが普通。それなのにレパードSの創設時の1着賞金は4500万円に設定された。2012年に4000万円に減額されたが、それでも歴史と伝統を誇る共同通信杯やきさらぎ賞より高い状態が続いたのである。

ボレアスが勝った2011年はジャパンダートダービーの賞金が4000万円に減額されたため、同じ3歳ダート中距離路線でありながら、GⅠよりもGⅢの方が賞金が高いという逆転現象が起きた。ボレアスはジャパンダートダービーでグレープブランデーに敗れて2着だったが、実質的な実入りはレパードSの方が良い。しかもGⅠを勝ったわけではないから、別定重量を加増される心配もなくなる。グレープブランデーにしてみれば納得のいかぬ話であろう。

Jdd2011

さて今年のレパードSであるが、期待したギャラクシーナイトは大差のしんがり負け。向こう正面からまったくついて行くことができなかった。私の本命がそういう負け方をすることは珍しくない。しかし今回はそんな馬がほかにもいたから驚く。勝ったカフジオクタゴンに6秒以上の差を付けられた馬は5頭にも及んだ。バタバタになった馬が歩くように一頭、また一頭とゴール入線するさまは重賞には似つかわしくない。レパードSは不思議なことだらけだ。

 

 

***** 2022/8/7 *****

 

 

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