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2022年7月25日 (月)

消えた夏競馬

おととい土曜日から二十四節季のひとつ「大暑」に入った。今日の大阪市の最高気温は34.7度。明日の予報は36度。いよいよ本格的な暑さがやってきている。それに合わせたわけでもあるまいが、先週のJRA重賞は中京記念のひと鞍のみ。こんなことは長い一年間でも先週だけ。それ以外の週には必ず2鞍以上の重賞レースが用意されている。先週はJRA的にはささやかな夏休みだったのかもしれない。

昔はもっとはっきりしていた。たとえば今から30年前、1992年7~8月の番組を振り返ってみれば分かる。JRAでは、7/18-19、7/25-26、8/15-16の3週に渡ってサラ系平地重賞が行われていない。南関東ではもっと少なくて、この2か月間に行われたサラ系重賞は、関東盃(現在のサンタアニタトロフィー)とトゥインクルレディー賞(現在は廃止)の2鞍のみ。当時の黒潮盃は春シーズンに行われており、ジャパンダートダービーも、スパーキングレディーカップも、習志野きらっとスプリントも、スパーキングサマーカップも、アフターファイブスター賞さえも創設されていなかった。

重賞で活躍するような実力馬は、春からの連戦で溜まった疲れを取り、さらに秋競馬に向けて英気を養わなければならない。そのためには、夏場は涼しい牧場でゆっくりと休養するのが当たり前だった。重賞をやろうとしたところで、肝心の馬が集まらなかったという方が実情に近い。

そこで夏場は条件馬の出番となる。普段は見向きもされない未勝利馬や下級条件馬たちが、番組の主役に祭り上げられるのである。むろん夏場を休みに充てるのはオープン馬だけとは限らないから、大半が10頭前後の少頭数競馬。しかも1日9鞍とか10鞍という開催が続く。たまたま出走頭数が多い500万条件戦がメインレースに据えられることも珍しくなかった。むろん見ている方は面白くはない。しかしそれが夏競馬なのだから、受け入れるしかないのである。

だが、我々は経験的に知っていた。夏競馬をおろそかにすると、秋の競馬で必ず痛い目に遭う。少頭数の下級条件戦でも印象に残る勝ち方を見逃してはならない。夏から秋は馬が大きく変わる季節。大化けの可能性を秘めている。真夏の太陽の下に、それでもなお輝く超新星を探すことが、かつての夏競馬のあり方だったように思う。

しかし時代は変わった。今や年間を通じてJRA重賞の行われない週末はない。馬券売上げを伸ばしたいという主催者側の思惑と、オープン馬だからといって休ませてもいられぬ馬主側の思惑が一致した結果の産物。オフ感の強かった「夏競馬」のイメージは、もはやない。

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夏の甲子園でさえ、健康面を配慮してナイター化や日程見直しの声が挙がるご時世である。今週から小倉がお休みになるのは、動物愛護の観点からも仕方ない。ただ、それを言うなら新潟も暑いですよ。予報では日曜小倉の最高気温が29度であるのに対し、新潟は33度。アイビスサマーダッシュを現地観戦される方は、くれぐれもお気をつけください。

 

 

***** 2022/7/25 *****

 

 

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