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2022年7月27日 (水)

リアルガチ

大阪ではMXテレビは映らないので、NHKの番組「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」を見ながらマイルグランプリはパソコン画面で視聴。出走は12頭にとどまったが、3連勝で京成盃グランドマイラーズを制した馬がいて、おととしの羽田盃勝ち馬がいて、3年前の道営3冠馬がいて、JRAのダート重賞2勝馬がいて、ごドルフィンマイル3着馬がいてもいるという好メンバーが揃った。そんな中にあってJRAの芝で実績を残した2頭に注目。もちろんタイムフライヤーとコズミックフォースこと。ともにサンデーサラブレッドクラブの所属馬であり、ともに2015年生れの同期として日本ダービー、菊花賞、中山金杯で3度の直接対決がある。ちなみに対戦成績はタイムフライヤーの2勝1敗だ。

Time

GⅠホースや日本ダービー3着馬の参戦は注目に値しよう。だが、かつてこのマイルグランプリにはもっと注目を集めた馬が登場したことがある。2008年の日本ダービー2着のスマイルジャック。当時は秋に行われていたこのレースに、京成杯オータムハンデを走ってからわずか2ヶ月で臨んできたのである。2013年のことだ。

Smile1

関屋記念と東京新聞杯を勝ち、安田記念で2年連続3着の実績からすれば、マイル適性に疑いようがない。とはいえ直前は二桁着順が続いていた上、JRAで2度経験したダート戦でも14着と13着では強気になれまい。加えて59キロの斤量。単勝6番人気という数字が、ファンの逡巡を如実に示していた。

エイシンチャンプやマーベラスクラウン、あるいはサンライズバッカスなど、それ以前にもJRAのGⅠ馬が南関東に転入してきた例がないわけではない。しかし、日本ダービー2着馬となると話は別だ。エフフォーリアも、サトノダイヤモンドも、エピファネイアも揃いも揃って日本ダービーの2着馬。さらにハーツクライ、ゼンノロブロイ、シンボリクリスエス、ダンスインザダーク、ビワハヤヒデ……。ダービー2着の名馬を挙げればキリがない。そんな格式あるカテゴリに含まれる馬が南関東にやってきたとなれば、注目しないわけにはいくまい。

近い例としてダンツフレームの例があった。2001年のダービーでジャングルポケットの2着し、翌年の宝塚記念を勝って現役を引退したまでは良かったが、諸事情あって種牡馬になることができず、やむなく1年後に荒尾で現役復帰。その後、浦和に移籍するも勝てずに再び引退。その半年後に病死している。

もちろんスマイルジャックの置かれていた立場はダンツフレームのそれとはまったく異なる。それでも10着に敗れたこの日の走りを見て、ダートでは苦労しそうな雰囲気はひと目でわかった。実際、地方移籍後は10戦して馬券に一度も絡まぬまま引退。JRA時代の看板だけで通用する世界ではない。それを痛感したのが2013年のマイルグランプリだった。

あれから9年後のマイルグランプリは5番人気ゴールドホイヤーの完勝。2着スマイルウィ。ノーザンファーム生産のJRA活躍馬を置き去りにして、地方競馬生え抜き2頭によるワンツーフィニッシュという決着が、出川哲朗さんの芸能人生にも重なって見えた。これぞリアルガチ。東京ダービー1番人気馬の復活勝利に拍手を送ろう。

 

 

***** 2022/7/27 *****

 

 

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