猛暑とトラブル
遅い朝食の最中に一本の電話がかかってきた。
「仕事場でちょっとしたトラブルが起きてます。お休みのところ申し訳ありませんが、すぐ来ていただけませんか?」
疑問形ではあるがNOとは言わせぬ切迫感が伝わってくる。しかし今日は関西の競馬ファンにとっては特別な一日。私も仁川に行かねばならない。しかし「ちょっとした」トラブルなら昼過ぎには解決するだろう。どうせ仕事場は仁川に向かう途中にある。楽しみにしていた「フランケル」のうどんを我慢すればどうにかなろう。
「はい、わかりました」と言って電話を切った。いま思えばこれが間違いの始まり。現場に到着するなり、それが「ちょっとした」問題ではないことはすぐに分かった。己の楽観主義を戒めなければなるまい。結果を言えばそのトラブルがようやく解決を見たのは、なんと17時過ぎである。競馬どころか昼メシにすらありつけなかった。
なにが「ちょっとした」だよ!
文句のひとつも言いたくなるがそこは我慢。これだけ暑ければ人だって判断力を鈍らせるに違いない。なにせ6月としては記録的猛暑である。
もともとのトラブルの始まりは金曜に発生した機械の故障だった。すぐにメーカーの保守員さんが来て、修理して帰った。ところが昨日になって同じ現象が再発。直した場所が違ったのかもしれない。そう言ってまた保守員さんが別のところを直した。そしたら今日は同じ機械で別のトラブルが起きた。こうなると何が間違っていたのか分からない。それでも機械のことは分かる人に任せるしかない
ともあれ、終わってみれば北村友一騎手の復帰後初勝利も、タイトルホルダーの超絶レコード勝利も、なによりあれほど楽しみにしていた柴田未崎騎手のラスト騎乗も見逃してしまった。これを「痛恨」のひと言で済ますにはあまりに痛い。
使うことのなかったカメラとレンズを抱えて帰宅したらココログが死んでいる。こちらも機械のトラブルだろうか。宝塚記念で11着に敗れたポタジェの吉田隼人騎手は、その敗因を今日の異常な暑さに求めた。オーソリティにしても暑さが何らかの原因だった可能性がある。京都・向日町ミッドナイト競輪は原因不明の停電で開催中止となった。機械も暑さに弱いとされるが、機械にかかわる人間だって暑さで正常動作がままならなくなる。ともあれ、この恨みつらみをブログに刻みつけてやろうと思ったのに、それすら許されないとは、よほど神様に見放されたか。ブログの更新は明日にして、もう寝よう。
―――と思ったらココログは22時前に復旧。投稿して寝ます。
***** 2022/6/26 *****
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