淀へ
ダービー当日に京都場外に行けなかった話の中で、「京都に行くのはまた来年」なんてことを書いたのだけど、よくよく考えたら来年も私が大阪に住み続けているかどうかわからない。そんなことを思ってたら、今日が急に休みになった。これは京都へ行け!という神のお告げであろう。
まずは改修工事中の京都競馬場へ。先週学んだのである。世の中何が起こるか分からんので馬券だけは早めに仕入れておいた方がよい。
改修工事中の場外とはいえビッグスワンの飲食店は普通に営業しているので久しぶりの肉うどんを堪能。甘めのダシにヤワヤワの麺。そうこれこれ。京都に来たなと実感する。懐かしい。
パドックはなく、芝コースはラチも植え込みも取り除かれ、コースの一部は重機が通行するために芝が剥がされている。ダートコースも砂が取り除かれて路盤がむき出し。ただ、内馬場の弁天池だけは以前のままの姿で安心した。世界広しと言えど、内馬場が一面の池になっている競馬場は、ここ京都をおいてほかにない。
競馬場を出て駅の反対側を歩いてみる。すると駅から3分も歩かぬうちに、「辨慶」の看板を見つけた。
京都五条の店には去年行った覚えがある(2021年7月17日付「京の底力」)。その系列店らしいが麺は五条の店に比べて細い。先ほど競馬場で食べた麺とは異なり、ブツリとした独特の歯応えは小倉肉うどんを彷彿させるものがある。甘めのダシものど越しもそれに近いが、こちらの方が上品な味に感じるのは仕方あるまい。五条のお店も美味しかったけど、こちらも違う味なのにちゃんと美味しいです。
帰途に石清水八幡宮に立ち寄る。ケーブルカーにも乗ってみたかった。そもそも今日が休みになったのも神のお告げではなく、石清水八幡宮の氏神たる八幡大神様の思し召しかもしれない。
展望台からは京都市街が一望。遠く比叡山から手前には先ほどまでいた京都競馬場の姿も見える。
ここに立てば、宇治川、桂川、木津川の3つの河川が合流するこの地域の特性が一目瞭然。かつてこの地域は下流の淀川への流量を調整する遊水池として機能してきた歴史がある。弁天池はその名残かもしれない。そも京都競馬場はもともとは宇治川の中州だった土地の上に造られている。つまり地盤は軟弱。今回の工事期間がやたら長いのはそのせいだろうか。来年4月の竣工が待ち遠しい。
***** 2022/6/6 *****
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