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2022年6月23日 (木)

ウナギが届いた

今日は朝から蒸し暑い一日だった。さすがの私も体調下降気味。こんな調子では宝塚記念の馬券も当たる気がしない。梅雨の晴れ間も、そろそろありがたくない季節に差し掛かっている。

そんな私の体調を見透かしたかのように娘から鰻が届いた。やはりここいちばんで頼りになるのはルメールさんと私の好みを知る家族である。土用の丑の日にはまだ早いが、ここで食わずしていつ食べるのか。さっそく鰻丼にしよう。

私の母の実家は目黒で鰻屋を営んでいたので、私は幼少の頃から日々三度の食事に鰻重を食べ続けて育った……なんてコトはあるはずないけど、母の実家が鰻屋なのはホントです。毎日とは言わないけど、鰻が珍しい献立ではなかったことも間違いない。自宅にはあの鰻のタレビンが売るほどあったし、中学時代に毎日食べた弁当(給食ではなかった)も、週に一度は必ずウナ弁という有様だった。弁当箱を開けて鰻だったりすると、「あぁ~、また鰻かよ~」と天井を仰いだ記憶がある。

えー、これは決して自慢ではありませんよ、ただ単に事実を書いているだけ。

ともあれ、大阪に来て驚いたのは鰻の違いである。

東京は背開きにして蒸してから焼く。関西は腹側を裂いて、蒸さずに火にかざす。この違いを「武士の町、江戸では切腹を嫌ったため」とする説があるが、私は見栄えの問題だと聞いた。関西風の腹開きだと身の薄い腹肉が両端になり、焼いた際に丸まりやすい。逆に両端に厚みのある背開きの関東風は丸まりにくい。実質の関西に対し、見栄えを気にする江戸気質ということだ。ただ真偽のほどは明らかではない。

もちろん鰻を食べるとスタミナが付くという考え方は東西共通。丑の日に鰻を食べるのが広まったのは江戸時代からだが、夏バテ防止のために鰻を食べるという風習そのものは、万葉時代からあったとされる。大伴家持の歌に「夏やせに良しといふものぞ鰻捕りめせ」とあるのもその一端。つまり夏痩せしている人に「鰻を捕まえて食べなさい」と勧めているのである。本来なら鰻の旬は冬眠に入る前の晩秋だが、冬眠を必要としない養殖の鰻に走りも旬も名残りもない。送られてきた鰻も実に旨かった。これで体調も鰻のぼり。宝塚記念もバッチリだ―――と良いんだが……。

Unagi_20220622191901

 

 

***** 2022/6/23 *****

 

 

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