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2022年5月21日 (土)

甦るボールドルーラー

平安SはJRAの芝・ダートを通じて1900mで行われる唯一の重賞レース。ただし、京都競馬場改修中は、開催のやりくりでシリウスSも阪神2000mから中京1900mに移動しているが、とりあえずそれはさておく。ちなみに米国で今日(日本時間では明日朝)行われるプリークネスSも1900m。根幹レースでありながら9.5ハロンという距離に中途半端な印象を抱いてしまうのは、おそらく私だけではあるまい。

プリークネスSのレコードタイムは1973年にセクレタリアトが記録した1分53秒0。この時計がつい最近までちょっと物議を醸していたことをご存じだろうか。実は、競馬場が当初発表した時計は1分55秒0だった。それに対してメディアのみならず場内の時計係からも「遅すぎる」と物言いがつく事態となり、競馬統括団体も交えた大論争になった。

ようやく終止符が打たれたのは2012年。なんとレースから40年近くも経って、ようやく走破時計が確定するというドタバタ劇の末、レコードタイムとして確定している。その間、セクレタリアトを送り出した歴史的名種牡馬ボールドルーラーの父系はシアトルスルーを経て、エーピーインディを分起点として米国そして日本でも主流血統として甦った。

かつて、ボールドルーラー系の血は、あふれるパワーとスピードを伝えても、一本調子の競馬しかできない欠点があった。行くにせよ、控えるにせよ、レースぶりにメリハリがない。しかし、長い時間を経てノーザンダンサー、ミスタープロスペクター、へイルトゥリーズン系の血を味方に自在性を増している。結果、シニスターミニスター、マジェスティックウォリアー、そしてパイロといった、ボールドルーラーの血が日本のダートを席巻するに至った。

Heian

今日の平安Sを勝ったのはシニスターミニスター産駒のテーオーケインズ。自身初となる59キロを背負いながら、持ったまま後続に2馬身半だから、ここでは明らかに力が違った。さらに2着ケイアイパープル、3着メイショウハリオはともにパイロの産駒。ボールドルーラーの血の覚醒が止まらない。

例年なら右回りの京都で行われる平安Sが左回りの中京で行われたことには、私が思う以上に大きな意味があったのであろう。比較的平坦でコーナーのきついの左回りの1900mは。プリークネスSにも近い。米国血統が覚醒するのも理解できる。

 

 

***** 2022/5/21 *****

 

  

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