杜の都にレース映像を
本日の河北新報が「仙台に競馬観戦施設 JRA、中心商店街に開設検討」という独材を伝えている。
https://kahoku.news/articles/20220519khn000044.html
ポイントは馬券発売を伴わない施設であるということ。大型画面や競馬場の臨場感を再現する音響施設を備え、来場者は競馬中継の映像を見られるだけ。 いわゆる「ウインズ」ではない。ネット販売が馬券の販売シェアの9割を占める状況の中、これまでとは一線を画する施設として注目を集めそうだ。
もともと1980年代から場外馬券売り場誘致の話題が浮上しては消えを繰り返してきたお土地柄。ウインズは全国に44か所設置されているが、人口100万人以上の都市では仙台だけにはなぜか存在しない。JRAと経済界が幾度となく誘致に動いたが、そのたびに地元の反対がそれを拒んできた。そこは「学都」を謳う文教都市。ギャンブル施設に対するアレルギーはことのほか強い。
一方で1960年まで現在の太白区東郡山付近には市営の「仙台競馬場」があった。仙台の住民すべてが競馬にアレルギーを持つとは考えにくい。その証拠に福島開催中は仙台と福島競馬場との間を高速バスが運行。満員の客を乗せて走っている。
河北新報の記事によれば施設の予定地は青葉区のテナントビル内。収容人数は最大100人程度を想定し、大型画面や競馬場の臨場感を再現する音響施設を備え、来場者が競馬中継の映像を見られるという。
馬券を売らない以上、ウインズ開設時に必要となる特別な行政手続きは必要ない。地元経済界は街の活性化を、そしてJRAにすれば競馬施設のない仙台へのPR効果を期待できる。正式に決まったことではないとはいえ、仙台のみならず競馬場もウインズもない街に住む競馬ファンには興味深い話題であろう。議論の行方に注目したい。
***** 2022/5/20 *****
| 固定リンク
コメント
tsuyoshさま
ご無沙汰しております。奇しくも先日のオークスで「レース映像」への関心が集まっただけに、あらためて注目させられるニュースですよね。
それにしても「五十番」にいらしたとは(笑)
幼少の頃から今に至るまでお世話になっているお店です。
投稿: 店長 | 2022年5月27日 (金) 07時17分
今ならプラザエクウス渋谷、梅田も利用価値がありそうですよね。
投稿: tsuyoshi | 2022年5月26日 (木) 12時24分