年賀状の苦悩
今年も年賀状に頭を悩ます季節がやってきた。いや、ちょっと遅いか。どうもすみません。
年賀状を作成するにあたり頭を悩ますのが、そのデザイン。かつてはジャパンカップの写真をそのまま使っていた。ポストカード印刷を業者に発注していた当時は、それくらいの時間の猶予が必要だったのである。
だが、昨今のプリンタ事情の発展は目覚ましい。自宅で好きな絵柄を好きな枚数だけ印刷できるとなると、ジャパンカップよりは有馬記念の方ががイイか。いや、どうせなら東京大賞典の写真の方が新鮮だろう、ということで、毎年12月30日になってようやく年賀状の印刷に取り掛かるというドタバタの年末を過ごすことになる。
ただし、いま私が住まう大阪の家にはプリンターというものがない。とはいえ年賀状のためだけに帰京するの大袈裟に過ぎる。それで早々に業者に印刷を依頼した。あとは住所を書くだけ———そう軽く構えていたのだが、それはそれでまた悩ましい問題に直面するのである。
まず筆。
毎度のことだが、書き味が良くて、疲れなくて、文字にバラツキが出ないものは、そうそう手元にはないものである。良さそうなものを見つけては一枚書いてみて、デキがイマイチだと分かって、次の候補に持ち替えてまた書いてみる。この繰り返し。家中のあらゆるサインペンとボールペンをひっかき集めてようやく決まった「この一本」の下には、数多の「不本意な一枚」が積み重なっている。
筆が決まったところで、今度は「ひと言」をどうすべぇ……と再び考え込むこととなる。
できるだけ相手の目に留まるようなひと言を添えたいと思うのだが、なかなか思い浮かばない。あれこれと思いついたのを書いてみては、「う~む…」と呻ることしきり。「これだ!」というフレーズに行き着いた頃には、残り数枚だったりする。
新年に相応しいひと言ということなら、やはり2022年ダービー馬の予言だろうか。とはいえ「ダービーはドウデュース!」と書いたところで面白くもなんともない。もっと捻りがほしい。とはいえその一頭が決まらない。そりゃあそうだ。ダービー発走の5分前まで決まらないのだから。
そんなわけで、私からの年賀状が届く方におかれましては、しょーもないひと言が添えてあったとしてもお正月に免じて許してやってください。
***** 2021/12/27 *****
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