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2021年12月11日 (土)

もっとも有名な500万条件

500万条件戦、今で言うところの1勝クラスの条件戦は年間約千鞍が行われているが、その中でも今日の阪神9レースで行われたエリカ賞は、もっとも知られた500万条件戦ではあるまいか。

このレースが芝の2000mで行われるようになった1984年以降33頭の勝ち馬が誕生している。タヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュ。4頭のダービー馬に加え、クロフネ、アドマイヤグルーヴ、ヴィルシーナだから凄い。名馬ドゥラメンテの両親はどちらもエリカ賞を勝っていた。

さらにはイイデサターン、ノーザンコンダクト、ワコーチカコ、エアダブリン、ヤマニンセラフィム、サクラメガワンダー、アーリーロブスト、スマートロビン、ベルーフがエリカ賞優勝ののちに重賞を勝っている。重賞ウイナーとなる確率は脅威の48.4%。さらにエリカ賞で敗れた馬の中にも、マーベラスクラウンやシュヴァルグラン、ナリタハヤブサといったチャンピオンホースが含まれることを思えば、「エリカ賞」の名を見聞きする機会が増えるのも無理はない。

今年は11頭立て、うち10頭が前走で勝ち上がったばかり。しかも桜花賞馬ジュエラーの産駒や、今年のスプリンターズSを勝ったピクシーナイトの下など素質馬勢揃いで目移りしてしまう。さすがもっともメジャーな500万条件だ。

レースはジャマンが飛ばす流れを5~6番手で追走した3番人気サトノヘリオスが、直線で外から脚を伸ばすとヴェールランスとの追い比べをクビ差制して2勝目を挙げた。勝ち時計1分59秒7はコースレコード。従来の記録が2分00秒4だから、相当速い。10月から10週連続で使われ続けた馬場を思えば相当価値がある。この時季の2歳馬が阪神2000mで2分を切るとは思わなかった。

Erika

サトノヘリオスは前走もレコード勝ちだったから、2戦連続でレコード勝ちを果たしたことになる。とはいえ着差は前走が半馬身、そして今回がクビ。正直評価が難しい。次走でホープフルSあたりを使ってくれないだろうか。

サトノヘリオスの3代母はアイドリームドアドリーム。このファミリーの牡馬はなぜかホープフルSと縁が深い。エアシャカール、エアシェイディ、そしてエアアンセムの3頭が優勝している。だが、サトノヘリオスが今年のホープフルSに出るには実質的に中1週の強行軍をクリアしなければならない。さすがにそれはないか。ならば西の秘密兵器として弥生賞あたりで狙うとしよう。5頭目のダービー制覇はその先にある。

 

 

***** 2021/12/11 *****

 

 

 

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