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2021年12月19日 (日)

あとひとつ

武豊騎手がついに勝った。今年の朝日杯フューチュリティSはその一言に尽きる。

3番人気のドウデュースと武豊騎手は好発を決めるとスッと控えて中団を追走。掛かり気味に先行する1番人気セリフォスとは対照的に武豊騎手の拳はピタリと動くことがない。そして直線、外から先行馬を飲み込むセリフォスのさらに外から並びかけると、追い比べを制して1着ゴールを果たした。

Fs

1987年のデビュー以来、数々の記録を打ち立てたレジェンドでありながら、なぜか朝日杯を勝つことができない。21回の挑戦で2着が5回。ジンクスを超えて「呪い」という声まで上がったのも事実。2015年、単勝1.5倍のエアスピネルの手綱を取り直線先頭に立った瞬間は、誰もが「ついに」と思ったではないか。しかし一瞬でリオンディーズに抜き去られた。鞍上のミルコ・デムーロ騎手に対して彼が発した「空気の読めないイタリア人がいた」というコメントは彼一流の冗談であろうが、隠し切れない悔しさも窺い知れる。そういう意味では今日の勝利は悲願達成であるだけでなく、ジンクスや呪いからの解放でもあろう。

JRAのGⅠ24レース完全制覇に向け、残されたタイトルは暮れのホープフルSのみ。だが、アンカツさんもおっしゃるように、その扱いには正直戸惑いがある。ホープフルSは2017年にGⅠに昇格したばかり。まだ4回しか行われていない。仮に今年のホープフルSを勝ったとしても、もし阪神カップがGⅠに昇格したらまた再挑戦を強いられるのか。その一方で、彼がデビューした当時に行われていたGⅠ・阪神3歳Sを彼は勝てていない。それを阪神3歳牝馬Sと同一視できるかどうかは人それぞれ。実は私、阪神で行われる朝日杯を観るのは今日が初めてだったが、同じレース名で同じ2歳限定の同じマイル戦であっても中山の朝日杯とはまったく違う印象を受けた。

Newbiginning

そもそも武豊騎手はホープフルSを既に勝っている。1999年エアシャカールと2006年ニュービギニング。でも当時はオープン特別だった。いや、厳密には現GⅠ・ホープフルSの前身はラジオNIKKEI杯2歳Sだろ!という指摘もあるだろうが、そのラジオNIKKEI杯なら5回も勝っている。合わせて7勝なら十分という気もしないではない。いずれにせよ、こういう問題が起きるのも彼のキャリアの深さの為せる業であろう。

 

 

***** 2021/12/19 *****

 

 

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