そしてジャパンカップへ
この土日はリオンディーズ産駒の活躍が目に留まった。
最後方から豪快に追い込んで勝ったインダストリアも、古馬並みのレースセンスを見せたアインシュペンナーも、11番人気ながら後続を4馬身千切ったジャマンも、とにかくインパクトが強い内容。JRA重要勝利も近いのではないか。
ただ、この土日でリオンディーズをしのぐインパクトを残した種牡馬といえば、やはりエピファネイアをおいて他にあるまい。アルテミスSと天皇賞(秋)を相次いで優勝。勝ちっぷりからして鮮烈だった。サークルオブライフもエフフォーリアもこれからますます活躍する。さらにサートゥルナーリアの産駒もいずれここに加わってくるのだと思えば、今年3月に亡くなったばかりの名牝シーザリオがつくづく惜しい。
ところで先週土曜、東京競馬場を訪れたついでに競馬博物館で開催中の「ジャパンカップとその時代」を観た。
ジャパンカップ40年の歴史を振り返る特別展示である。ゴール写真、優勝馬の勝負服、優勝ジョッキーが使った鞭、蹄鉄などが展示されており、当時を思い出しながら食入るように覗き込んだ。ホーリックスとオグリキャップの激走に酔いしれた1989年。メジロマックイーンを子ども扱いした外国馬に衝撃を受けた1991年。薄暗い検量室でデットーリと再会を果たした1996年、等々。ジャパンカップは初回から観ているが(第1回~6回はTV観戦)、やはり私自身が海外の競馬に憧れを抱いていた頃のレースが特に印象深い。
同行した娘は1999年の第19回が気になるようだ。勝ったのはスペシャルウィーク。凱旋門賞馬モンジューらを下しての完勝である。なぜこのレースが気になるかと言えば、レース当日の1999年11月28日が彼女自身の誕生日だから。それゆえ本人はスペシャルウィークのみならず、スペシャルウィークが血統表に顔を出す馬たちを愛してやまない。シーザリオ、エピファネイア、エフフォーリアと続く親子もしかり。昨日の天皇賞も単勝1点で的中させた。あれもこれもとベタベタ買い漁り、結果外した父親の面目は、もはや欠片もない。
エピファネイアがジャパンカップを勝ったのは2014年。道中掛かり通しながら、世界ランキングトップのジャスタウェイに4馬身差を付けた。エフフォーリアの血統構成に2400mへの不安はない。敗れたダービーにしても、むしろ強さが際立つレース内容だった。さあ、シャフリヤールにリベンジを果たそう。今年のジャパンカップも11月28日に行われる。
***** 2021/11/1 *****
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