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2021年11月29日 (月)

オミクロン株のインパクト

ジャパンカップでブルームに騎乗し、このまま短期免許を取得して日本国内で騎乗を続けると報じられていたライアン・ムーア騎手が、免許申請を取り下げた。理由は裁判出廷のためだという。ともあれチャンピオンズCで騎乗予定だったエアスピネルは他の騎手を探さなければならない。

一方、JCではグランドグローリーに騎乗したクリスチャン・デムーロ騎手も短期免許取得と聞いていたが、彼は大丈夫なのだろうか? 裁判に出廷する予定はなさそうだが、なにせ世界的にオミクロン株の猛威が喧しい。岸田総理は今日、全ての国を対象に新規入国を原則停止すると表明した。入国制限の動きは世界各国に広がり始めている。既に日本入国は果たしている彼ではあるが、いったん出たらもう入れない。果たしてどうするのか。

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思えばコロナ禍以前のJRAは外国人騎手天国だった。2017年9月の神戸新聞杯から12月の中日新聞杯まで、実に12週連続で外国人騎手が重賞を勝利したことはその象徴であろう。当然ワリを喰うのは日本人騎手。とくに若手騎手たち。それでも腐ることなく精進を重ねてきた日本人ジョッキーも確かにいた。

今日時点で騎手リーディングベスト10には横山武史、岩田未望、横山和生の20代3騎手がランクインしている。さらに12位に菅原明良、15位には鮫島克駿と続く。今年ほど若手ジョッキーの台頭が著しい年は久しぶり。その背景にコロナ禍による外国人騎手の不在があったことは間違いないが、そのチャンスを確実につかみ取ることだって簡単ではない。さらに団野大成や坂井瑠星といったあたりも着実に勝ち星を伸ばしてきた。だがそこにクリスチャン・デムーロが来る。勢いづいた若手騎手にとってみれば心中穏やかではあるまい。

政府によれば、オミクロン株が確認された国から帰国する日本人に対しても、指定された施設での隔離を義務づけるという。そうなれば日本馬の香港遠征にも少なからず影響はありそうだ。香港では既にオミクロン株が確認されている。少なくともC・デムーロ騎手が騎乗することは難しい。JRAは香港国際競走の国内での馬券発売を発表したばかり。今年も日本馬の活躍が大いに期待されるラインナップだけに、12月12日の香港が若干心配になってきた。

 

 

***** 2021/11/29 *****

 

 

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