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2021年10月 3日 (日)

予言

「惜しかったのはピクシーナイトである。ラスト50mの爆発的な脚に、極めて高いスプリント能力の片鱗を見た思いがする。内容的には勝ったレシステンシアと互角かそれ以上であろう。福永騎手は「来年はすごい馬になる」と予言したそうだが、その予言は案外早めに現実のものになるかもしれない。」(9月13日付「スプリント戦未勝利馬のワンツーで」より)

Pixi

「福永騎手の予言が現実になる」という私の予言が現実になった。今日行われたスプリンターズSでピクシーナイトが優勝。スプリンターズSが秋に行われるようになってから、3歳馬の優勝は過去に一度しかない。ピクシーナイト自身1200m戦では未勝利。意外なことに福永騎手もスプリンターズSは勝ったことがなかった。それでもピクシーナイトを3番人気に推したファンの慧眼は素晴らしい。コッソリ単勝を買い込んでいた私は、家族に「今夜は寿司だぞ!」と宣言した直後に、配当を聞いて愕然とした。とはいえ、家族は既に出かける準備をしている。いまさら「思ったより配当が……」などと言い出せる状況ではない。

向かった先は八雲の「すし独楽」。30年来の付き合いとなる主人に、大阪ではコンビニ弁当三昧だと言ったら「ウソでしょう?」と言われた。嘘ではない。朝と昼はおにぎり2個とコーヒー。夜はお弁当。1日3食はさすがに飽きる。飽きるのだが、新型コロナで店が開いてないのだから仕方ない。驚くことにそれを1か月も続けたら慣れてしまった。慣れると食欲そのものが失せる。こうなると破滅も近い。自分でもヤバいと思っていた。

そういう意味では、ピクシーナイトが勝っていなかったと思うとゾッとする。久しぶりの鮨屋で目が覚めた。しばらくコンビニ弁当の世話にはなるまい。これは予言ではなく決意。

「この先、短距離界を引っ張っていく存在になる馬ですし、国内のみならず、色んな選択肢を考えられる馬だと思います」

福永騎手は新たな予言を披露した。レース直後にジョッキーから海外を示唆する言葉が出るのは珍しい。自身の想像を超える成長を遂げたピクシーナイトへの驚きの念と、とはいえ想像が間違っていなかったことに対する自信が入り混じっている。秋のスプリンターズSで2馬身以上の差を付けて勝ったのは、昨年のグランアレグリアと2006年のテイクオーバーターゲットのみ。この2頭を引き合いに出せば、海外を意識してもおかしくはない。

視線の先にあるのは沙田か、あるいはメイダンか。その前に今夜はパリ・ロンシャンで盛り上がろう。発走まであと5分だ。

 

 

***** 2021/10/3 *****

 

 

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