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2021年10月18日 (月)

貴船神社へ

過日、好天に誘われて貴船神社を訪ねてみた。

Jnja

目的は参拝だけではない。実は叡山電車に乗ってみたいのである。昨年7月に発生した土砂崩れの影響で長らく一部区間で不通となっていたのが、先月ようやく全線で運転再開の運びとなったらしい。紅葉シーズン前の今ならまだ空いているはずだ。

Rosen

出町柳から2両編成の電車に乗り込で、車内の路線図を眺めた。一乗寺、修学院、宝ケ池、八瀬、比叡、岩倉、貴船、鞍馬。知っている地名がたくさん並んでいる。訪れたことはない。それでも知っているのは、JRAのレース名で馴染みがあるから。全17駅でありながらこれほどの頻度でレース名に登場する叡山電車は凄い。田園都市線なんて、27駅のうち駅名がレース名に登場するのは「高津」のひとつだけですよ。それもJRAではなく川崎競馬の「高津オープン」でしかない。

修学院ステークスはエリザベス女王杯のひとつ前に行われる名物レース。宝ケ池特別はダイタクヤマトやエイシンデピュティが勝った出世レース。聞き覚えのある駅に停まるたび、レースの思い出がよみがえる。降り立ったのは貴船口。貴船ステークスと言えばサウスヴィグラスがダート1200mで後続を5馬身千切った2000年の一戦が忘れがたい。

Uma

貴船神社にも馬がいた。ただし銅像。元来「水の神様」をお祀りする貴船神社には、歴代の天皇が長雨をおさめたい時には白馬を、逆に雨乞いの時には黒馬を奉納して、祈願していた。時には生きた馬の代わりに板立馬が奉納されることもあり、それが現在の「絵馬」の原型になったと言われている。

Ema

境内を見渡せばたくさんの絵馬にたくさんの願い事が記されている。かつて和泉式部は別れた夫との復縁を、平実重は朝廷内での昇進を、源義経は源氏再興の願いを絵馬に託した。加茂競馬での必勝を祈願した大宮人もいたというから、私が愛馬の必勝を祈願してもおかしうはあるまい。ならば500円を奮発してブランディング号の桜花賞出走を願おう。いまは年明け1月のトライアルに向けて英気を養っている。神様、どうかよろしくお願いします。

 

 

***** 2021/10/18 *****

 

 

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