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2021年9月15日 (水)

花鳥風月ニッポン競馬

朝方の雨も上がり、日差しの戻った大阪は日中の最高気温が28度。ずいぶんと過ごしやすくなってきた。朝晩はむしろ肌寒いと感じることも。JRAのサマーシリーズも終わり秋競馬が始まればそれも当然。今週は菊花賞トライアル。静かに、しかし確実に秋はやってきている。

競馬に携わっているといないとでは四季の移ろいを感じる度合いがまるで違う。日本の競馬が海外のそれと決定的に異なる点を挙げるならば、春夏秋冬四季折々の競馬が楽しめることではないかとさえ思う。

もちろんこれは競馬に限ったことではなく、我が国固有の風土の話に帰結することも事実。だが、一年を通して行われる競馬の中にあっては、どこかで区切りが求められるもの。それが日本の四季にピタリと当て嵌まっている事実は見逃せない。そして、その季節感をより一層掻き立ててくれるのが、レース名である。

Spring

季節感溢れるレース名の代表格は「桜花賞」と「菊花賞」のクラシック2レースあろう。英国に範を取っておきながら「1000ギニー」や「セントレジャー」ではなく、「桜花賞」「菊花賞」という美しい名前を付けた先人のネーミングセンスには、ただ敬服するばかりだ。

Ouka

季節感を演出するレース名はなにも重賞レースに限った話ではない。サイドメニュー的存在の特別競走は、中身だけを見ればほぼ同じようなレースの繰り返しであり、ややもすると無味乾燥なものに陥りかねない。だが、そこにレース名が加れば、そうはならずに済む。

Automn

総じてJRAのレース名のネーミングセンスは素晴らしいと思う。ある程度年期の入った競馬ファンならば、『つばき賞』と聞けば「あぁ、冬の京都の3歳戦だな」と分かるだろうし、『青嵐賞』と聞けば「ダービー当日の2400m戦か」と思うだろう。先週の中京で行われた『ムーンライトハンデ』も秋を思わせる名物レースだ。

競馬ファンは毎週末の特別競走名から、知らず知らずのうちに四季の移ろいを肌で感じ、来るべき先の季節にも思いを馳せながら日々の競馬に接している。それは日本の競馬ファンだけが味わうことのできる、ある種の特権なのかも知れない。

 

 

***** 2021/9/15 *****

 

 

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