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2021年9月19日 (日)

控除率

土日の競馬は終わったが、3連休の今週は明日月曜もJRA開催が用意されている。嬉しい反面、3日連続ともなるとさすがに食傷気味というファンも少なくあるまい。そこで、JRAは「JRAスーパープレミアム」と銘打って、通常の払戻率を引き上げ、全賭式の払戻率を一律80%に引き上げる。つまり日頃のご愛顧に対する感謝セール。具体的にどういうことか。例えば昨日土曜よ中山1レースの三連単の払戻金は48010円だった。三連単の払戻率は72.5%である。これが80%に引き上げられると、払戻金も52980円にはね上がるというワケ。これは太い。

日本の競馬の払戻率は75%の時代が長らく続いた。つまり控除率としては25%である。その後、馬券の種類が増えたこともあり、現在は以下の通り。ただ、いずれも海外に比べて高いことが問題視されてきた。

80.0%:単勝・複勝

77.5%:枠連・馬連・ワイド

75.0%:馬単・3連複

72.5%:3連単

70.0%:WIN5

実際には、宝くじやサッカーくじの控除率は50%を超えている。しかし、これらはあくまで「くじ」のくくり。競馬の控除率としては世界的に見てもべらぼうに高い。一時期話題となった闇カジノや野球賭博でもテラ銭は5~10%。違法とはいえ客にはずいぶんと優しい。そこは客商売たる所以であろう。

なぜ日本の競馬の控除率はこうも高いのか。その歴史は戦時中まで遡る。25%もの高い控除率は、かさむ一方の戦費捻出に協力するための窮余の策だった。しかし戦争が終わっても、復興のための費用が必要だからおいそれと下げるわけにもいかない。そのままズルズルと今日に至った。年間売上が数十億円だった当時はまだしも、2兆円産業となった現在でも同率のままとは、お上もちゃっかりしている。

もっとも、その使い道が納得ができるものなら、私だって文句はない。競馬の収益金のうち4分の3は畜産振興費。なのに牛肉の値段が世界一とはどういうことか。

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江戸時代もバクチは御法度だったが、それでもバクチを打ちたい面々はお寺の中に賭場を開帳したという。なぜか。寺の中なら、町奉行といえど易々と捜査に踏み込めない。そこで賭場を開帳させてくれたお礼にと、博徒はお寺にいくばくかの寄進をした。だから「テラ銭」であり、だから「坊主丸儲け」なのである。JRAは現代の坊主になってやいないか。「JRAスーパープレミアム」は毎月あっても良い。

 

 

***** 2021/9/19 *****

 

 

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