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2021年9月26日 (日)

36年ぶりの不良馬場

この1週間、「神戸新聞杯は堅い」というフレーズを何度聞いたことだろうか。

シャフリヤールという大本命馬が出てくる。ステラヴェローチェというしっかりした対抗馬もいる。しかも10頭立て。そりゃ堅そうだ。

そもそも神戸新聞杯というそのものがレースが堅い。それは歴史が証明している。しかし、それは阪神での神戸新聞杯の話。中京での神戸新聞杯と聞けば、センターショウカツ(1990年)とロングタイトル(91年)と2年連続で荒れたイメージがある。さらに予報を裏切る雨が朝から降り止む気配がない。おかげで神戸新聞杯としては36年ぶりの不良馬場。逆にこの10年がパンパンの良馬場だったことの方が奇跡的ではないか。もはやデータはアテにならない。

シャフリヤールの福永騎手は「これまでいろいろ試してきたが、もう試すことはない」と自信を示していたが、極端な道悪は初めて。力のいる馬場でのスタミナ比べをこなすことができるか。そこは未知数だが、もしクリアできれば先々に向けて選択肢が広がる。

しかし、結果は散々だった。道中は外の6番手から競馬を進めたが、直線に向いても伸びてくる気配がない。福永騎手は「ハミに頼った走りだった」と言ってたから、やはりこの馬場が堪えたのであろう。

Kobe

一方、勝ったステラヴェローチェは一気に展望が広がった。不良馬場のサウジアラビアロイヤルCで道悪巧者ぶりを証明済みだったが、それがフロックではなかったことになる。同じバゴを父に持つクロノジェネシスも道悪を苦にしないことで有名。春クラシック2冠をともに3着して秋初戦を快勝したその足跡もクロノジェネシスに重なる。晩成の血を思えば、菊花賞に期待したいのはむしろステラヴェローチェの方か。バゴの産駒ではビッグウィークが既に菊花賞を勝っている。

シャフリヤールは難しい判断を迫られそうだ。もとより天皇賞も視野に入れていたと聞くが、3歳同士で4着に負けたのに古馬トップクラスにぶつけるのか。あるいは、スタミナ面に不安を露呈したまま菊花賞に向かうのか。不良馬場での敗戦は心身にダメージが残るもの。何も焦る必要はない。昨年の神戸新聞杯でシャフリヤールと同じ4着に敗れたディープボンドは、1年後にフォワ賞を勝ち、凱旋門賞の有力候補となった。さあ、来週はクロノジェネシスとディープボンドの凱旋門賞だ。

 

 

***** 2021/9/26 *****

 

 

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