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2021年9月 8日 (水)

夏と秋のはざまに

夏競馬も終わり、今週の中山メインは関東の競馬ファンに秋の到来を告げる京成杯「オータム」ハンディキャップ。なのに「サマー」マイルシリーズでもある。

実際、夏競馬と秋競馬が混ざり合うメンバーになることが多い。ローカルを使われ続けてきた馬たちと、夏場を休みに充てた実績馬たちの激突。しかもハンデ戦。力の比較は難しい。だから波乱になることも。2003年のこの一戦でも、勝ったブレイクタイムは前年の覇者であったにもかかわらず6番人気の穴評価。連覇でありながら波乱でもあった。

B_time

このレースを未だに「京王杯」と間違う人はもう少数派であろうか。実は私はその一人。こうして書いていながら間違えやしないかとビクビクしている。

もともとは春秋の東京開催のオープニングを飾るレースが京王杯だった。それが「スプリングカップ」と「オータムハンディキャップ」である。1974年の京王杯オータムハンデが行われたのは9月東京の芝1800m。名手・野平祐二が手綱を取ったスガノホマレがスタートからぐんぐん飛ばして、イチフジイサミら有力馬を突き放して一人旅のゴールを果たした。その勝ち時計は1分46秒5。日本競馬史上、1800mで初めて47秒の壁を破る驚異の日本レコードに「場内騒然ですよ」と生前の野平氏から聞かされたことがある。氏が追い求めた「魅せる競馬」の一端であろう。

中山のマイルに移ったあとも、オータムハンデと言えば速い時計の出るレースとしてそのイメージが定着している。87年ダイナアクトレス(1分32秒2)、94年サクラチトセオー(1分32秒1)、01年ゼンノエルシド(1分31秒5)、12年レオアクティブ(1分30秒7)、そして19年トロワゼトワル(1分30秒3)。幾度となく日本レコード更新の舞台となった。

ただ、このレースでレコードが更新されるたびに「1マイルの世界レコード」と騒ぎ立てるのはいかがなものか。タイムに現れるのは馬の能力だけではない。多分に馬場の状態が影響するのは誰もが知るところ。そもそも1マイルは1609.3mではないか。

それでもこのレースを迎えると時計が気になるのも事実。果たして今年の勝ちタイムはどんなもんだろうか。快速バスラットレオンに加え、ベステンダンクとマイスタイルのハナ争いが激化すればハイペースは避けられまい。そこに昨年の朝日杯を2歳コースレコードで駆けたグレナディアガーズが参戦する。時計的にも注目の一戦となりそうだ。

 

 

***** 2021/9/8 *****

 

 

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