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2018年10月11日 (木)

シカとアライグマに注意せよ

ぴょいーん!という甲高い鳴き声がこだましたのち、シカたちが一斉に山に向かって駆け始めた。さっきまで放牧地で悠々と青草を食べていたシカの群れは、ひとつの大家族。ざっと20頭はいるだろうか。群れを引っ張るのは、ことさら立派な角を蓄えたオス鹿だ。

Shika 

「この時季の鹿は危ないよ」

何度かそんな忠告を受けた。道路に飛び出してくるからではない。放牧地で馬と戯れていると、たまに鹿とばったり遭遇してしまうことがある。それがオスだと危ない。繁殖期に入った彼らは気が立っているので、辺り構わず突進してくる。あの立派な角でひと突きされたら、たまったものではない。馬も同様。夜間放牧が明けても放牧地で横になったまま寝ている馬を起こしに行ったら、鹿の角に刺されて死んでいた———なんてこともあったそうだ。ひと突きどころだはない。滅多刺しだったという。明白な殺意があったことを示す証拠。クマも怖いがシカも怖い。

車を運転していると、たまに鹿が前を横切ってヒヤリとするのだが、その頻度がここ数年明らかに増えた。夜ともなれば5分に1回のペースで何かが飛び出してくる。鹿だけではない。犬や猫から、キツネにアライグマに至るまでじゃんじゃん飛び出してくる。むろん左右どちらから来るか分からない。それをよけながら走る。まるでゲームてまはないか。そう思っているとまた鹿! 空港で借りた車には「鹿笛装着車」のステッカーが貼ってあるが、今のところあまり効果はない。

Shikabue 

最近はアライグマを見かけることが増えた。初めて見たのは4~5年前。しましま模様の丸い尻尾を見たときは、つい「かわいい」と思ってしまったが、あらためて見ると、結構デカい。デカくて怖い。これがやはり家族でやってきて畑を荒らす。スイカを食べ、メロンを食べ、とうもろこしを食べ、飼い犬や飼い猫の餌を奪う。時にはその犬や猫を襲って食べることもあるらしい。「あらいぐまラスカル」のイメージからはほど遠いが、体長80センチはあろうかという大物が、我が物顔で車道を闊歩する姿を見てからというもの、そんな考えは吹き飛んだ。

道内では毎年1万匹以上のアライグマが害獣として捕獲されているというから、実際の生息数は相当な数に及ぶに違いない。もとはといえば1979年に恵庭市内で飼われていたペット。そのわずか8頭が放棄されて野生化し、30年を経ておびただしい数にまで生息数を増やした。現在では知床でも目撃されるようになっている。人間の勝手が引き起こした大惨事と言ってよかろう。そのあおりを受けて、キタキツネが数を減らしているとの報告もある。近い将来、新千歳空港のお土産コーナーはアライグマ・グッズで溢れることになるのかもしれない。キタキツネにとってもはた迷惑な話だ。

Fox 

 

***** 2018/10/11 *****

 

 

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