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2018年10月18日 (木)

北海道の味

「先週ちょっと姿が見えませんでしたが」

「いや、ちょっと北海道に行ってたんですよ」

こういう会話のやりとりが続くと、たいてい

「いいですねぇ。ウニとかイクラとかいっぱい食べてきたんでしょ?」

と言われる。まあ、それが北海道の良きイメージとして定着しているのだから、それに文句を付けるつもりも無いのだけど、ウニもイクラも食べてない。ついでに書くと、カニもエビも夕張メロンも食べてない。ウニやイクラに興味がないわけではないのだけれど、馬に力点を置けば自然とそうなる。

前回の2泊3日で私が道内で食べた食事を思い出してみる。大半はブログにも載せていたから間違いない。

【初日】
朝:ザンギマヨネーズおにぎり(セブンイレブン)
昼:鴨せいろ(そば哲)
夜:トンカツ、石狩汁(牧場)

【2日目】
朝:トースト、目玉焼き、野菜炒め(牧場)
昼:たこかき揚げそば(いずみ食堂)
夜:シェフのおまかせ(ジュン・ディヴィーノ)

【3日目】
朝:シシャモなど(ホテルサトウ)
昼:つぶ貝しぐれ煮おにぎり(セコマ)
夜:牛丼(新千歳空港内吉野家)

まあ、こんな感じ。おにぎりの具を除けば東京にいる時とさほど変わらないですよね。そんな中にあって、異彩を放つのは2日目の夜の「シェフのおまかせ」であろう。

『ジュン・ディヴィーノ』は富川に一昨年オープンしたイタリアンレストラン。本場イタリアの『サバティーニ』でも腕をふるっていたという安田シェフの作る料理は、我々が良く知るイタリアンとはひと味違って、一皿一皿が実に奥深い。

Pasta 

そんな方がなぜ富川に?―――と驚いては富川の方に失礼だが、嬉しい驚きなのだから問題はあるまい。渡り蟹のパスタは、カニの旨味が存分にパスタに絡んでいるし、イカ墨のリゾットは濃厚さがくどさに変わるギリギリのラインで踏み留まっている。どれも絶妙と言うほかはない。

Ikasumi 

国道沿いの1階で営業する店は、一見してレストランとは思えぬ外観だが、一歩店内に足を踏み入れれば木目調のテーブルに白壁というローマの雰囲気が広がっている。昨年発刊された「ミシュランガイド北海道2017」でもビブグルマンで掲載されたというから、ミシュランの調査員も抜け目がない。掲載後はしばらく予約も取れなかったそうだ。ひとしきり落ち着いた現在では気軽に食事を楽しむことができる。ちなみにお得意様はダーレーの牧場スタッフらしい。

だが、今回の北海道でもっとも美味しいなと感じたのは、初日の夜に牧場でいただいた石狩汁。けっしておべっかを使っているわけではないですよ(笑) 具は鮭のアラと白菜やジャガイモといった程度。なのにそれらがすべて旨い。その旨味が滲み出た汁はもっと旨い。北海道の美味しさをウニやイクラだけで語るのはもったいなくないか。こんな一杯がサラッと出てくるところに、北海道の底力を感じるのである。

 

***** 2018/10/18 *****

 

 

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コメント

そうなんですよ。
浦河から見ると、237号線との交差点のちょっとだけ先にあるので、私のような訪問者だと、たとえ日高富川ICで降りたとしても前を通ることがほとんどないんですよねぇ。
高速は便利ですけど、こういうことが起こります。
むかわの道の駅近くにも、この春トラットリアwineがオープンしたようなので、そのうちリサーチしてきますhappy01

投稿: 店主 | 2018年10月20日 (土) 10時40分

ジュン・ディヴィーノは知りませんでしたcoldsweats01
2016年の1月にオープンでしたら、高速を使うばかりでお店の前を通っていませんね。
イカ墨のリゾットに心を打たれましたnote
次回は是非訪ねたいと思いますhappy01

投稿: ギムレット | 2018年10月19日 (金) 11時25分

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