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2017年12月 4日 (月)

幸運のてんとう虫

「デムーロのゼッケンの下には、なんでてんとう虫がいるんだ?」

Tck 

てんとう虫―――?

Ten 

質問してきたのは昔からの馬券仲間。彼が突然そんなことに気付いたのは、ミルコ・デムーロ騎手がそれだけ活躍していることの証であろう。この秋だけでGⅠ4勝。それだけ勝てば露出が増えて、普段見向きもしないところに気が付いてもおかしくない。

ともあれ、てんとう虫はミルコのトレードマーク。母国イタリアでは、幸運を運ぶ虫として縁起がいいとされ、腹帯に限らず、彼の道具には大抵てんとう虫のステッカーが貼ってある。貼ってないと気分が悪くなるらしい。

ミルコはゲン担ぎに熱心なことで知られる。レースに勝てば、同じ道具を次のレースでも使う。だが、いったん負けるとすべて替える。鞭も、ブーツも、ジョッキーパンツも全て替える徹底ぶり。バレットさんは大変だ。

逆にC.ルメール騎手は、ゲン担ぎには無頓着だという。とはいえ、命を懸けてハナクビの勝負を繰り返すアスリートであることに違いはない。わずかな心の動揺や不安が、パフォーマンスに大きな影響を与えることもある。「ゲン担ぎはしない」と公言しつつも、無意識のうちにジンクスや縁起に注意を払っているに違いない。

小島太調教師が騎手だった当時、同じ服色の勝負服でありながら、ここ一番で着用する特別の一着があったという話を聞いたことがある。文字通りの「勝負服」。それを着るとレースに勝つ可能性が高まった。むろん合理的な根拠などない。ただ、本人がそう思っていることが重要。「やれることをやっている」という安心感が良いパフォーマンスに繋がる。

Sakura 

ミルコに話を戻すと、かつての彼は何週にも渡って連続して重賞を勝つことがありながら、一度スランプに陥ると数か月間にも渡って重賞未勝利だったりするタイプだった。来日前に騎乗していた香港では、一般レースも含めて86連敗の辛酸を舐めている。そこはイタリア人気質。良くも悪くも調子の波が大きいジョッキーだった印象が強い。

だが、最近のミルコは違う。GⅠ連対記録が途切れたJCの翌週も、土日で6勝の荒稼ぎ。チャレンジカップもしっかり勝ってみせた。チャンピオンズカップで騎乗馬に恵まれなかったとはいえ、引き続き好調の波は掴んでいるように見える。

Demuro 

レース前の彼を観察していると、ゲート裏の輪乗りの最中に身体のあちこちを触っていることに気付く。装備の確認は重要。だが、見ている限りそれだけでもなさそうだ。おそらくこれも必要なルーチンなのであろう。気付けば彼も38歳。来月には39歳になる。不調の波を抑える術を身に着けていても不思議ではない。

 

***** 2017/12/04 *****

 

 

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