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2017年8月16日 (水)

サッポロ・クラシック

北海道からサッポロ・クラシックが届いた。ありがとうございます。

Classic 

道内にお住まいの方は意外に思うかもしれないけど、内地に住むビール好きはサッポロ・クラシックを見るとテンションが上がる。「北海道限定」のスタイルを貫き続けて30余年。今でこそ地域限定発売のビールは珍しくはないが、これほど長くその立場を維持しつづける存在は他にあるまい。この味が、この喉越しが、北の大地の雄大な自然や味覚を想起させるのである。

私の脳裏によみがえるのは、今はなき競馬場の光景だ。

北海道旭川市郊外の高台にある旭川競馬場を、私が初めて訪れたのは今から四半世紀も前のこと。平地ではなく、ばんえい開催日であった。競馬場に到着するや、競馬専門紙よりも先に売店でよく冷えたサッポロ・クラシックのロング缶を買い求め、あまりの美味さに4~5缶を立て続けに飲み干した記憶がある。

洋の東西を問わず、競馬場の飲み物の代表格といえばビールに違いあるまい。ディック・フランシスの競馬ミステリシリーズを読めば、必ず競馬場内のパブでビールを一杯やるシーンがあるだろうし、ドイツの競馬場に行けば場内の屋台で売られているソーセージと巨大なジョッキに注がれた生ビールがあなたを待っている。私は競馬場で酒を飲む機会があまりないだけに、あの日の旭川競馬場は特別だった。

Goal 

ところがその数年後に旭川を訪れると、あの売店が見当たらない。生ビールを出している店はあったが、残念ながらサッポロ・クラシックとは別の幟を掲げている。ひょっとしたら、あれは期間限定のイベントショップだったのか。あるいは、再訪問したのが9月下旬のナイター開催で、あまりの寒さに冷えたビールを買う客などいないと考えたのかもしれない。

サッポロ・クラシックを飲むこと自体はそう難しいことではなかろう。都内でも買おうと思えば買うことができる。だが私は、旭川競馬場のスタンドに座り、向こう正面の遥か彼方に聳える十勝岳連峰に沈む夕陽を眺めながらサッポロ・クラシックを飲みたかった。その要素のどれかひとつが欠けても、私の思いは完結しない。旭川競馬場が廃止となった今となっては、記憶の中であの日の体験を追うことしかできない。

Hokke

そんなことを考えながら、冷蔵庫で冷やしたサッポロ・クラシックを飲んでいる。ホッケを焼いて北海道感を演出してみた。さあ、今週末は札幌記念だ。

 

***** 2017/08/16 *****

 

 

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