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2017年7月13日 (木)

ダブルダービー馬

北海優駿(門別)、岩手ダービーダイヤモンドカップ(盛岡)、東京ダービー(大井)、東海ダービー(名古屋)、兵庫ダービー(園田)、九州ダービー栄城賞(佐賀)の6つのダービーで構成された「ダービーウィーク」に、今年から高知優駿(高知)と石川ダービー(金沢)が加わり、「ダービーシリーズ」と装いも新たに各地で3歳馬たちによる熱戦が繰り広げられた。そこを勝ち上がった各地の代表が7月の大井に集結。JRAのエリートたちと対峙して、全国統一3歳ダートチャンピオンが誕生する―――。

そんなストーリーを想い描いていたのは、ひとり私のみではあるまい。だが、蓋を開けてみれば、ダービーシリーズの優勝馬のうち、昨日のジャパンダートダービーに駒を進めてきたのは、地元南関東のヒガシウィルウィンただ一頭。北海優駿を楽勝したベンテンコゾウも、父ドリームジャーニーにダービーのタイトルをプレゼントした東海ダービー馬ドリームズラインも、父子制覇の夢を期待させた高知優駿の覇者フリビオンもいない。事実上、今年のJDDは「南関東 vs JRA」という構図になった。まぁ、それならそれで地元馬の奮起を期待するだけだ。

JRAの筆頭格はサンライズノヴァ。ユニコーンSでの4馬身差は圧巻だった。そういえば、父ゴールドアリュールが勝った2002年のJDDも、地方のダービー馬は不在の一戦だったことを思い出す。1番人気。

迎え撃つ南関東の大将は、“俺たちのダービー馬”ヒガシウィルウィン。こちらも東京ダービーは6馬身差の独走だった。南関東を根城とする人間として、期待せぬはずがない。なにせ東京ダービー馬によるJDD勝利は2001年トーシンブリザード以来途絶えている。そろそろ何とかしてくれ。5番人気。

レースはノーブルサターンの逃げ。ヒガシウィルウィンは中団6番手、サンライズノヴァは後方馬群を追走していく。すると3コーナーで早くもヒガシウィルウィン本田正重騎手の手が動き足した。対して、先行するJRA勢の手応えには、まだ余裕がありそうだ。

ダメか………。

そう思いながら迎えた直線。力強く混線を抜け出してきたのは、なんと黄・胴青右襷の本田騎手の服色ではないか。内からサンライズソア、外からタガノディグオが迫るが、前に出ることは許さない。そのままヒガシウィルウィンが先頭ゴールを果たした。

Jdd1 

殊勲の本田正重騎手は、落馬負傷の森泰斗騎手の代打だった。ダービー馬の手綱を任されるプレッシャーは、なまなかではあるまい。「(JDDに)騎乗することが決まってから、ずっとこの日ばかりを考えてきた」と本田騎手。その気持ちは理解できる。

Jdd2 

先ほども書いたように、ヒガシウィルウィンはトーシンブリザード以来となる東京ダービー&JDD連勝を果たしたわけだが、ヒガシウィルウィンを管理する佐藤賢二調教師は、実はトーシンブリザードの管理調教師でもあった。故・川島正一調教師でも為し得なかった偉業。それを二度も成し遂げたのだから、これはもう凄いのひと言に尽きる。キャリア12年で南関東ローカル重賞を2勝しただけ本田騎手を、リーディングジョッキーの代打に指命したその采配も見事だった。

ちなみにトーシンブリザードは、JDDのレース中に骨折の憂き目に遭っている。たしか記念撮影も中止になったのではなかったか。予定されていたJRA天皇賞挑戦も白紙に。それどころか、結果的にあのJDDがトーシンブリザードにとって最後のGⅠタイトルとなってしまった。佐藤調教師の心情は察するに余りある。トーシンブリザードで為し得なかった夢は、ヒガシウィルウィンに託そう。「3歳ダートチャンピオン」が最終目標ではあるまい。これからが本当の闘いだ。

 

***** 2017/07/13 *****

 

 

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