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2017年7月25日 (火)

「う」のつく食べ物

今日は土用の丑の日でした。みなさん、ウナギは食べましたか?

母の日の花屋に大晦日の蕎麦屋、そしてクリスマスイブのケンタッキーフライドチキン。それらと同じくらい土用の丑の日の鰻屋さんは多忙を極める。私の母親の実家は鰻屋だったから、それを知らないでは済まされない。夏休みで帰省中だった小学生当時の私も、否応なしに手伝わされた。そんな日に、私ごときの昼食で鰻屋さんの手を煩わせるのは申し訳ないので、私の今日のお昼は神田『釜善』でゴボ天ぶっかけ。鰻丼とはかけ離れた一杯だけど、これはこれで美味しい。

Gobou 

江戸時代の戯作者で、エレキテルの発明者でもある平賀源内が、客の夏枯れに困った鰻屋に頼まれて、「今日は丑の日」という意味の貼り紙を書いて宣伝したところ、思いのほか繁盛したのがそもそもの始まり―――。

土用の丑の日にウナギを食べる習慣については、こんな話がまことしやかやに語られているが、実はこのエピソードには確たる証拠はないらしい。つまり単なる俗説。言われてみれば、たしかに話として出来過ぎの感はある。

立秋前の土用の時季に、夏バテを避けるため栄養価の高いウナギやドジョウ、ナマズといった川魚を食べる習慣は、既に奈良時代から始まっていた。ウナギが手に入らなければ、ウナギに似たゴボウでも良いとされたらしい。京都の夏にハモが好まれるのも、この流れだと主張する人もいる。ともあれ相手がウナギだけに、どうにも捕らえどころがない。

ウナギに限らず、名前に「う」の付くものを食べると夏負けしないという言い伝えもある。もちろん「牛」も例外ではない。丑の日に牛を食べるという風習は明快だ。ということは「馬」もきっと……アリなんでしょうね。これはちと真似できない。

他にも「う」の付く食べ物として、丑の日にうどんを食べるという地方もある。ならば、私が昼に食べたゴボ天ぶっかけは、土用の丑の日に食べるメニューとして相応しくないこともない。そもそもウナギが美味いのは秋から冬にかけて。炎天下に行列してまで食べることもあるまい。むしろ夏バテを助長するだけだ。

ちなみに、この「夏バテ」にも使われる「バテる」という言葉。この語源が実は競馬にあることをご存知だろうか。馬が走り疲れた様子を、競馬用語で「バタバタになる」と言う。これが簡略化されて「バテる」になったというワケ。これは俗説ではない……はずです。

ともあれ馬は人間以上に暑さに弱い生き物。昔は夏バテ防止にドジョウの稚魚を馬に食べさせる厩舎もあったとか。馬に噛まれたドジョウは「チー」と鳴くらしい。怖いですね。恐さのあまり背筋が涼しくなるので、それはそれで助かるけど。

ドジョウはウナギ同様、滋養強壮に効果がある食材ではあるが、それはあくまで人間向けの話。果たして馬の内臓でドジョウが消化できるのかしらん。

 

***** 2017/07/25 *****

 

 

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コメント

流石店主さん食べてましたね。

私も拝読したのに忘れてました。

投稿: tsuyoshi | 2017年7月29日 (土) 10時03分

東京競馬場フジビュースタンド1Fレストラン「稲松」にありましたよhappy01
少なくとも今年の2月にはメニューに載ってました。たぶんまだ出しているものと……。

ビジュアルは、このブログの2015/5/9付を斬新ください。
http://keibashokudo.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-16a3.html?optimized=0

投稿: 店主 | 2017年7月28日 (金) 09時24分

Drコパさんが今年のラッキーフードは麻婆豆腐と言ってました。

うどん+麻婆豆腐ってないですかね?

投稿: tsuyoshi | 2017年7月26日 (水) 11時08分

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