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2017年7月12日 (水)

パチンコのおかげです

昨日、「最近の馬券売り場では、子供が堂々と馬券を買っている」というようなことを書いたけど、ギャンブルにおける不法行為がおおっぴらに行われるようになったのは、なにも競馬に限ったことではない。

プレイヤーの9割以上が玉を換金しているパチンコは、間違いなく日本独自のカジノ施設である。タテマエは「遊技」ということになっているが、それは「自衛隊は軍隊ではない」と言い張るのと同じ。どうも日本人は、現実とかけ離れた建前を主張し続けることに長けているような気がしてならない。

ともあれ、景品買取は立派な犯罪である。ひと昔前は、買取所もパチンコ店からほどよく離れた目立たぬ場所にひっそりと営業していたものだが、最近ではパチンコ店の隣で堂々と買い取りが行われていて驚かされたりする。法律的には違法だが、政策的には合法。そんな曖昧な状況がいつしか既成事実化し、パチンコ店の実質的なカジノ化を推し進めているのであろう。こうした“ゆるみ”が、ギャンブルに否定的な人たちの格好のターゲットとなる。

ところで私はパチンコをやらない。だが、過去に一度だけパチンコ店に入店したことはある。30歳を目前に控えた頃、「20代の名残にパチンコを経験しておきたい」という非本質的な動機から、その道のベテランに連れて行ってもらった。もう20年近くも昔になる。

「初めてならこれが良いよ」と言われて私が対峙した台は「わんわんパラダイス」という騎手もとい機種。

好きな台を選べと言われていちばん手近な椅子に座り、言われた通りに玉を買い、言われた通りの目標めがけて玉を弾いていたら、ほどなくして大当たりと相成った。いわゆる「確変」というヤツである。

何が何だか解らぬまま、そこから先は台から溢れ出る玉をひたすら水色の箱に移し、箱が一杯になったら新しい箱を用意してザラザラと玉を救う作業の繰り返し。パチンコとはかくも忙しく、かくも単調なゲームなのか―――。そんなことを考えながら30分間近く玉の箱詰め作業に忙殺されたのち、付き添いのベテラン氏が「さあ換金に行こう!」と言ったところで私のパチンコ初体験は終了した。

ビギナーズラックには違いない。しかし望外の大金を手にした私に歓喜の想いは湧かなかった。

それはおそらく流れ出る玉をひたすら箱に移すという単調作業に追われるあまり、パチンコそのものの楽しさを体感するという当初の目的を達することができなかったからであろう。よしんばその「箱詰め作業」こそがパチンコの醍醐味であったとしとも、私にその行為の楽しさはやはり理解できなかったと言うしかない。

ギャンブルの手段、いわゆるゲーミングはその多くが国際的に広まっている。すなわち、カード(トランプ)、ルーレット、競馬、麻雀といったゲームは発祥国の埒内にとどまらず、世界中に広まって発展を遂げた。ゲームそのものの完成度の高さゆえだろう。しかし、日本において興隆を極めるパチンコが、まったくと言って良いほど海外に広まらないのは、いったい何故であろうか。

Arajin 

セレクトセールのみならず、海外のメジャーセールにおいても、パチンコ産業関係者が次々と超高額馬をセリ落とすようになって久しい。こんな世界的良血を間近に見れんのも、元を辿ればパチンコのおかげ―――。そう感謝しつつ競馬を見なけりゃならんのでしょうかね。里見さん、今年の買いっぷりも凄かったなぁ。

 

***** 2017/07/12 *****

 

 

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