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2017年7月16日 (日)

3歳秋のチャンピオンシップ

先週木曜、地方競馬の秋の3歳戦の魅力をさらに高める新シリーズ、「3歳秋のチャンピオンシップ(3YO Autumn Championship)」の実施概要が発表された。

リリースによれば、

「各地の3歳主要重賞競走を戦った有力馬が11月に実施されるダービーグランプリへと集結し、地方競馬の3歳王者の座を争うもので、カテゴリーに応じてボーナス賞金が設けられています」

とのこと。具体的には、黒潮盃、戸塚記念、秋の鞍、不来方賞、西日本ダービー、サラブレッド大賞典、ロータスクラウン賞、岐阜金賞、黒潮菊花賞の夏~秋シーズンにおこなわれる3歳限定重賞のいずれかを勝った有力3歳馬が、11月末のダービーグランプリに勝つと、賞金にボーナスが上乗せされるらしい。

3歳のチャンピオンシップは上半期に終えるのが世界の潮流。地方競馬とて例外ではない。そのためのダービーシリーズであり、ジャパンダートダービーではなかったか。それを下半期にもう一度やるというのである。「秋の」という若干無理のある名称も込みで、違和感を覚えた人もいるかもしれない。

だが、もともと地方競馬のダービーは夏以降の実施が多かった。晩成血統であったり、2歳時に不慮の故障をしてしまったり、あるいは体質が弱かったり―――。地方にやってくる馬の中には、2歳や3歳の春から全能力を発揮できないような馬が少なくない。だからレース体系もそれに合わせる必要があった。

かつて宇都宮で行われていた北関東ダービーなどは、11月の施行が長く続いたほど。たとえ遅デキでも、焦ることなく夏から秋の目標に向けてゆっくりと力を付けていくことが可能だった。それが地方競馬の存在意義のひとつだったと言っても過言ではあるまい。

ところが、5月末から始まる「ダービーシリーズ」のスケジュールに合わせるかのように、全国各地のダービーが春シーズンに前倒しされて久しい。今では、たとえ地方であっても、早い時期から賞金を積み重ねる必要がある。

岩手の「ダイヤモンドカップ」にしても、ついこないだまではありきたりの特別戦だった。それに突然「岩手ダービー」の副題を付けて、「はい皆さん、今年からこのレースをダービーとします」と言われて簡単に受け入れられるだろうか。実際、10月に行われる不来方賞こそ、岩手3歳最高の栄誉と今なお信ずるファンや関係者は少なくない。

Derby 

すでに廃止されてしまったが、高崎競馬場の高崎ダービーは、毎年ちょうど今頃に行われていた。なにせ全国屈指の猛暑県の7月末である。猛烈な暑さにクラクラになりながら見るダービーは正直言って辛い。写真は1997年の高崎ダービーを勝ったアイコマシルバー。この年のダービーもとてつもなく暑かった。だが、その暑さゆえに、レースの印象は20年が経った今も私の脳裏に強烈に焼き付いたまま。地方の3歳戦はこれからが暑い。

 

***** 2017/07/16 *****

 

 

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