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2017年7月 3日 (月)

3歳ハンデ重賞の生きる道

「重賞も勝っていない馬に57キロはあまりに重い。ここ数年を見ても、これだけトップハンデの馬が結果を出せていないので考えて欲しい」

1番人気に推されたラジオNIKKEI賞で6着に敗れたサトノクロニクルの川田将雅騎手の、レース後のコメントが話題になっている。川田騎手にしては珍しい福島参戦だったが、それ以上に川田騎手が斤量を言い訳にするとは珍しい。よほど悔しかったのか。だが、仮に文句を付けるにしても、それは調教師の仕事。ハンデが気に入らなければ回避すればいい。

ともあれ、彼が「考えて欲しい」と訴えたのは、ラジオNIKKEI賞をハンデ戦で行うことの是非についてである。今年も上は57キロから下は50キロまで、実に7キロもの斤量差が生まれた。が、実際にそれほどの実力差があったかどうか。意見は分かれるに違いない。なにせこの時季の3歳馬同士のこと。力量を把握するにはあまりに材料が乏しい上、彼らは成長の真っただ中にある。わずかひと月で力関係が逆転することも珍しくはない。

馬の能力差を負担重量の加減で調節し、全馬横一列のゴールインを演出するのが、ハンデ戦の理想―――。

巷ではそのように語られることが多いが、実際に負担重量を決めるハンデキャッパーたちの目標は別のところにある。それはすなわち

「登録馬すべてがそのハンデに納得し出走してくること」

であり、さらに

「ほどよく人気が分散してファンの購買意欲を高めること」

である。

Reo 

2頭の回避馬が出てしまい、このレースがハンデ戦になって以来の最少頭数になってしまったことに加え、馬券売上も昨年より13.6%も落としてしまったという点に限れば、川田騎手が指摘する「ハンデ戦の是非」が問われても仕方ない。

そもそもハンデ戦は競馬を盛り上げるための手段のひとつ。事実、別定重量を採用していた「ラジオたんぱ賞」当時より出走頭数は増加傾向にはある。しかも馬券巧者が居並ぶ福島の競馬ファンは、ハンデ戦に代表される難解なレースを好んでやまない。七夕賞も、福島記念も、そしてかつてのカブトヤマ記念も、福島のビッグレースはことごとくハンデ戦だ。

今回で言えば勝ったセダブリランテスも、2着のウインガナドルも、6着に敗れたサトノクロニクルも、そろって同じ2勝馬。なのに、勝ち馬が54キロで2着馬が53キロ。57キロを課されたサトノクロニクルが、「そんなに実力差があるはずがない」と言いたくなる心理も理解できる。それを敗因にするのは論外だが、ラジオNIKKEI賞をハンデ戦で行う限り、この手の文句からは逃れられまい。それがレースのレベル低下を押し進める可能性はある。

難解なレースも良いが、まずはメンバーの充実が先であろう。そもそも3歳のサトノアレスが平然と巴賞に出ていたこと自体がおかしい。ここ数年はダービーから転戦してくる馬も激減。かつて「残念ダービー」と呼ばれたその面影は消え失せた。頭数よりも大事なのは中身。目の肥えた福島のファンがそれに気づかぬはずはない。昨年に比べて大きく減った売上額が、それを証明しているように感じた。

 

***** 2017/07/03 *****

 

 

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