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2017年6月14日 (水)

函館巧者

高松宮記念を勝ったセイウンコウセイが今週の函館スプリントSに出走を予定している。GⅠを勝ったばかりの格上馬が56キロで出走できるのだから、人気になるのは当然。他陣営からは「ルール違反」とボヤく声が聞こえてくるが、もちろんルール違反などではない。単勝1倍台の圧倒的支持を集めることも予想される。

しかし一方でセイウンコウセイは函館初参戦。そこに思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれない。

そう思うことにはワケがある。高松宮記念の優勝馬が次走に函館SSを選んだことが過去に一度だけあった。2002年のショウナンカンプだ。

「春のGⅠを勝った馬が夏の函館に出走するのは1988年のヤエノムテキ以来14年ぶり!」

当時、ショウナンカンプの函館参戦は大きな話題となった。しかも14年前のその函館のUHB杯をヤエノムテキが勝っていたものだから、地元ファンの熱気は収まらない。ならばショウナンカンプも……。そんな函館の熱い思いは、ショウナンカンプを単勝1.2倍の圧倒的1番人気に押し上げた。

それがよもやの4着敗退である。

スタートで若干の出負けがあったが、大きな不利ではない。すぐにハナ立って、いつものように4コーナーへ。しかしそこからが違った。函館の短い直線でサニングデール、タイキトレジャー、ダンツキャストに次々と交わされていくではないか。

Shiba 

函館の芝が合わなかった―――。

衝撃の敗戦にショウナンカンプを管理する大久保洋吉調教師は「函館の馬場」に敗因を求めた。3馬身半差でGⅠを圧勝した馬が、直後のローカルGⅢで勝ち馬から3馬身差も離された4着に敗れたのである。明確な敗因を持ち上げなければ、何を言われるかわかったものではない。

大久保師に言われるまでもなく函館の洋芝は独特。函館記念3連覇のエリモハリアーに代表されるように、函館の芝を得意とする「函館巧者」はたしかに存在する。

しかし函館巧者であるかどうかは、走ってみなければ分からない。時計がかかるから「重い」と言われるが、道悪の「重」とは違う。なにせエリモハリアーは函館以外の競馬場で稍重の芝を5戦しているが、うち3戦が2桁着順。一度も勝ったことがない。逆に「函館の芝が合わない」と調教師が嘆いたショウナンカンプだが、稍重の阪急杯を59キロを背負って独走している。「重馬場得意=函館得意」とは限らない。

それと同じことが今年のセイウンコウセイに当てはまりやしないか。私はそれを危惧している。重馬場の渡月橋Sと稍重の高松宮記念を勝ったセイウンコウセイは、確かに道悪を苦にしない。だが、それで函館の芝が合うかどうかは、また別問題だからだ。

Turf 

しかし、私がここでイチャモンをつけたことが、セイウンコウセイにとって強い追い風となる可能性はある。ちなみに私は馬券を買うことができない。レースはおそらく道南バスの車内TVで観ることになろう。毎年のことだが、バスのアンテナ受信状況が悪くて、ちょいちょい映像が止まってしまう。それがレース中で、しかもゴール前100mだったりすると悶絶モンなんですよねぇ。

 

***** 2017/06/14 *****

 

 

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