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2017年6月 3日 (土)

遅生まれの意地を

JRAでも2歳新馬戦が始まった。

世代最初の勝ち上がりは、発走時刻順に西がケイアイノーテック(父:ディープインパクト)、東がヴィオトポス(父:マツリダゴッホ)。距離はそれぞれ1600mと1400mだったが、2400mで果たしてどうか。既に心は来年のダービーに向いている。

今日の注目は社台RHのファーマメント(父:ダイワメジャー)であった。そんで明日はサンデーTCのステルヴィオ(父:ロードカナロア)に注目している。間もなく両クラブの1歳馬募集がスタート。来週にもカタログが届くはず。そのタイミングで新馬を勝つことが、クラブにとってどれほど宣伝になることか。説明の必要はあるまい。すなわち選ばれし2頭である。特にステルヴィオは、オーナーランキング首位を突き進むサンデーの先鋒。圧勝してもおかしくない。

ファーマメントとステルヴィオのプロフィールには共通する部分がある。父親がともに安田記念馬―――だけではない。実はどちらも早生まれ。ファーマメントは2月、ステルヴィオに至っては1月生まれだ。

ただ、最近では「2月生まれ」を「早い」とは言わないそうだ。札幌のトレーニングセールでそんな話を聞いた。出産時期のピークが3~5月とされていたのは、むかしの話。今は1月生まれも珍しい存在ではないらしい。2歳の早い時期から競馬に使おうと思えば、生まれるのは早い方が有利。セリに上場するにしても、早生まれの方が見栄えが良い。

言われてみれば、ソウルスターリングもレイデオロも揃って2月生まれである。過去20年のオークス馬とダービー馬の誕生月を調べてみた。すると優勝馬は早生まれが増えつつある。特にオークスでその傾向が顕著だ。

■オークス■

【1998~07年】
エリモエクセル 5月
ウメノファイバー 5月
シルクプリマドンナ 4月
レディパステル 4月
スマイルトゥモロー 4月
スティルインラブ 5月
ダイワエルシエーロ 5月
シーザリオ 3月
カワカミプリンセス 6月
ローブデコルテ 4月
      (平均4.5月)
【2008~17年】
トールポピー 1月
ブエナビスタ 3月
アパパネ 4月
エリンコート 3月
ジェンティルドンナ 2月
メイショウマンボ 2月
ヌーヴォレコルト 2月
ミッキークイーン 2月
シンハライト 4月
ソウルスターリング 2月
      (平均2.5月)

Oaks 

■日本ダービー■

【1998~07年】
スペシャルウィーク 5月
アドマイヤベガ 3月
アグネスフライト 3月
ジャングルポケット 5月
タニノギムレット 5月
ネオユニヴァース 5月
キングカメハメハ 3月
ディープインパクト 3月
メイショウサムソン 3月
ウオッカ 4月
      (平均3.9月)
【2008~17年】
ディープスカイ 4月
ロジユニヴァース 3月
エイシンフラッシュ 3月
オルフェーヴル 5月
ディープブリランテ 5月
キズナ 3月
ワンアンドオンリー 2月
ドゥラメンテ 3月
マカヒキ 1月
レイデオロ 2月
      (平均3.1月)

Derby 

しかし、この数字だけで早生まれをヨシとすべきか。そこは意見の分かれるところであろう。実際、明日の安田記念で1番人気が予想されるイスラボニータは5月21日生まれ。そのせいか、生まれて1年後の1歳馬展示ではひと際小さな馬体に映ったものだが、2歳6月には早々に新馬を勝ち、3歳で皐月賞を勝ってダービーでも2着と健闘し、そして6歳になった今もこうしてGⅠで活躍している。

北海道の春は遅い。青草をたっぷり食べたお母さん馬のお乳を、生まれた直後から飲むことができるのは、4月や5月生まれの仔馬に与えられた大きなメリットであろう。それが早生まれのアドバンテージをいずれ逆転したところで、なんら不思議ではない。

よし! こうなったら明日の安田記念はイスラボニータと、そしてやはり5月生まれのグレーターロンドンの1点勝負。遅生まれの意地を見せてもらおう。

 

***** 2017/06/03 *****

 

 

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