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2017年6月23日 (金)

雨馬を探せ

昨日は「曇時々雨」だった日曜の関西地方の予報が、今日になって「雨」に変わった。一大事である。多少の雨ならまだしも、馬場状態を一気に悪化させるような雨であれば、事前の予想は使いものにならない。断然の1番人気キタサンブラックが、よりによって重や不良の経験を持たぬことも混乱に拍車をかける。

雨の宝塚記念と聞いて真っ先に思い浮かぶのは2007年。記録では「小雨」とされているが、とんでもない。あの日の阪神は朝から大雨に見舞われていた。

降りしきる雨をものともせず、大外を豪快に突き抜けたのはアドマイヤムーン。梅雨空に向けて左手の人差し指を立てた岩田騎手の姿は、10年経った今も忘れていない。岩田騎手にとってJRA移籍後初のGⅠ勝利。記念すべき一勝だった。

Moon 

慌てて新聞を広げた。宝塚記念の11頭の中に、レインボーアンバーやホッカイダイヤのような「雨馬」は隠れていないか。

レインボーアンバーは不良馬場の弥生賞を大差で独走した。ホッカイダイヤも、通算で10勝もしていながら良馬場での勝ちは一度しかない。梅雨どきの競馬では、こうした雨馬たちの出番が増える。

目に留まった一頭はレインボーライン。手綱を取るのは岩田康誠騎手だ。

レインボーラインの父はステイゴールド。その産駒が総じて道悪に強いことを、いまさら紹介する必要はあるまい。オルフェーヴルのダービーはその真骨頂。ステイゴールド自身、7歳にして初めて掴んだ重賞タイトルはどしゃ降りの目黒記念だった。

さらに目を引くのは母の父・フレンチデピュティ。稍重で行われた2007のエプソムカップを思い出して欲しい。勝ったエイシンデピュティ、2着ブライトトゥモロー、3着サイレントプライド。いずれもフレンチデピュティ産駒である。しかも勝ったエイシンデピュティは、この1年後に重馬場の宝塚記念を制している。

さらにさらに、母の母の父には、なんとレインボーアンバーの名前があるではないか。意図的な配合なのかはさておき、レインボーラインが雨馬に相応しい血統を備えていることは間違いない。これは宝塚記念も貰ったようなもの。ドカンと大勝負に出て、払戻金で社台の1歳募集馬を買ってやろう。雨に笑うのは、何も馬だけに限らないゾ。へっへっへ。

雨に笑う馬がいれば、雨に泣く馬もいる。レインボーアンバーが勝った弥生賞で1番人気に推されて敗れたサクラホクトオーなどは、後者の典型であろう。

「一滴でも雨があたるとダメ。傘をさして走らせたい」

そう言って天を仰いだのは、サクラホクトオーを管理した境勝太郎調教師。馬体を絞るために調教でカッパを馬に着せることはあるが、馬が傘をさした例はさすがに聞いたことがない。ともあれ梅雨どきの競馬は、人も馬も空模様が気になる。

 

***** 2017/06/23 *****

 

 

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