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2017年6月27日 (火)

馬の街のうどん

今日は大井競馬場で重賞・優駿スプリントが行われるが、日中は野暮用で日本橋小伝馬町にいた。「デンマ」と言っても出馬表をさす業界用語ではない。実際には「伝馬」と書いて「テンマ」と読む。

Kodenma 

「伝馬」とは、人や荷物を馬に乗せ、次の宿駅や目的地まで運んでいく江戸時代の制度のこと。かつてこの界隈は北に向かう伝馬の出発地で、より多くの馬を準備していた町が「大伝馬町」と、少ない方が「小伝馬町」と名付けられた。ゆえに「伝馬町」という地名も、全国各地に見ることができる。かつてはそんな町に隣接するように馬の市が立った。そこに馬喰さん、すなわち馬の仲介業者が住んでいたから「馬喰町」である。馬喰横山駅の構内に馬の像が設置されているのはそのためだ。

Bakuro 

現代では馬喰さんに代わってサラリーマンが働く街になった。ゆえにこの界隈には立ち食いそばのお店がやたらと多い。

Ina1 

日比谷線小伝馬町駅近くの『稲庭 饂』は、その名の通り稲庭うどんの専門店。店の外からだと一見立ち食いスタイルに見えるが、カウンターには椅子があるので立ち食いではない。本来は高級品であるはずの稲庭うどんを、気軽に楽しめることから、朝9時の開店時から店内はお客さんで賑わっている。

Ina2 

店を出て日比谷線に沿って人形町駅方面に歩くこと5分。以前は馬喰町に暖簾を掲げていた讃岐うどん専門店『ちょうさ』が、今年からこちらに移転して営業を再開している。「讃岐の味そのもの」と評判の高かったその味は、馬喰町当時と変わらない。

Chosa1 

タイミングが合えば、打ち立て、茹で立てに巡り合うことができるのだろうが、今日はちょうど昼時の入店。茹で置きは仕方ない。それでもなお小麦の芳香は豊かで、もちもちの麺は喉越しも抜群。讃岐の底力を感じる一軒だ。讃岐直送のタコの天ぷらと合わせるとなお美味い。

Chosa2 

店名の「ちょうさ」は聞き慣れぬ言葉だが、観音寺市のお祭りに登場する太鼓台とのことらしい。祭りでは、金糸の刺しゅうに彩られた何台もの「ちょうさ」が街中を練り歩くのだという。香川人にしか分からない言葉だけに、店名を見て暖簾をくぐる香川出身のお客もいるとのこと。まさに東京にある讃岐ですね。さあ、お腹もいっぱいになったことだし。大井に行こう。

Chosa3 

 

***** 2017/06/27 *****

 

 

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